京都旅行記2021秋~高山寺編②~ [日本の旅(京都)]
ご住職に特別拝観は石水院で、と言われて慌ててご住職を追うように
急いで石水院に向かうと、特別拝観に参加する方々(10名弱くらい)が
既に赤毛氈の上に座っていらっしゃいました。
私も急いで座ります。
ご住職から、高山寺というと鳥獣戯画が有名という認識の方が多いと思いますが、
高山寺は明恵上人のお寺で、釈迦教で宗派はありません。
現在はあまり有名でないかもしれませんが、当時は親鸞上人などより高名だった方です、
今日それを覚えていってくださいね、という話から始まりました。
昨年、上野の国立博物館で開催された鳥獣戯画展の後半の展示エリアで
明恵上人の木像が展示されていましたが、鳥獣戯画(うさぎが描かれている甲巻)が
目的だった方が多かったのではないかな。
私自身も昨年春に高山寺をお参りしていなければ明恵上人のことを知らないまま、
うさぎだ!と喜んで終わりだったかもしれませんが、幸いというか明恵上人のことを
知っていて鑑賞したので、より深く見ることができたような気がします。
高山寺、私も前回来た時から紅葉の時期はきれいだろうな、と妄想していましたが、
秋は紅葉が綺麗ですがシーズンに数千人来ますからとても混んでいますが、
新緑の季節はとてもきれいで、空いていますからおすすめですよ、と仰っていました。
それを聞き、新緑の時期に訪れる、宿題にします。(これはかなり本気度高め)
とご住職のお話を暫し聞いた後、石水院から特別拝観で観られる遺香庵へ移動します。
いこうあん
京都市指定名勝です
ここは、お寺のスタッフの方(お坊さんではないみたい)が説明してくれました。
明恵上人が入宋した栄西禅師から茶種を贈られ、お寺のある栂尾の地で
茶の栽培を始め、苗木を宇治へ移植してその後、お茶が全国に広まり、
中世以降、栂尾の茶が本茶、それ以外が非茶と呼ばれ、毎年、天皇への
献茶が行われていたそうです。
その茶祖としての明恵上人の恩に報いるため、明恵上人700年遠忌にあたる
昭和6年(1931年)、大久保利武(明治時代の内務官僚)が企画し、
高橋箒庵(日本の実業家で茶人)が総代となって寄進されたのがこの遺香庵。
以前塔頭が12あったのが消失し、その後、この高台に建てられたということです。
苔が美しい
入口の腰掛待合の梵鐘「茶恩鐘」
鐘楼を兼ねた待合で、梵鐘には遺香庵寄進者103名の名前が刻まれています。
ホント、苔が美しい
広い茶室(外から見学)
総代の高橋箒庵が設計した茶室で、明恵上人の遠忌の後、
参加者がここに集まるので広くつくってあって、
確かに広い
何の山かな
広間もあります。
当初は茶室と水屋のみだったのが、ご住職と檀信徒の希望から広間が増築されたそうです。
(これで遠忌後に、大勢の人が入れるようになったということかな)
遺香庵は、苔の名所でもあって、絶滅危惧種の糸ゴケが多いという説明で、
参加者でどれかな、と探したのですが、
この枝から垂れているのが糸ゴケ
これは違いますが美しい苔ですね
これも糸ゴケ
他にも苔がいっぱいあって、参加者みんなできれいですねぇ、と言いながら
遺香庵を出て違うエリアも見学します。
遺香庵から上っていきます。
収蔵庫
文書の専門家が調査を続けて50年(調査完了していないらしい)、
最近、南方熊楠の書が出てきたそうです。
また、特別拝観前に観た台風による倒木ですが、2018年の台風で300本の木が倒れて、
クラウドファンディングで資金を集めてヘリコプターで倒木を運んだそうです。
醍醐寺や高山寺の被害は億単位だという説明でしたが、
自然災害も防ぎようがないとはいえ、被害の大きさには驚きました。
茶園の中にも入れました
お茶の実?
とんぼ
新芽をご住職が摘んでくれました
匂いを嗅いでみましたが、葉っぱの匂い。(^-^;
もうちょっと葉が大きくならないと香らないのかな。
それとも摘んでから蒸して揉んで乾燥させる工程で香りが出るのかな。(わからない)
この石垣
鎌倉時代に積まれたもので、以前はこの上に本殿が立っていたそうです。
これで一通り特別拝観の見学が終了し、全員で書院?客殿?に戻ります。
子犬に会えました(^-^)
(本物なのか複製なのかはわかりませぬ)
慎終干始
物事を始めから終わりまで気を引き締めてやりとおすこと、
また、物事をするにははじめと終わりが肝心ということ。
だそうです。(調べました)
お茶
栂の月
あんこを寒天で固めて丸く形作った(お月様)お菓子、
表面がちょっとガリっとした感じですが小豆の甘さが美味しいお菓子でした。
いtだいたお茶は「栂尾」という名前ですが、ここでとれたものではないと
御住職が仰ってました。(多分、宇治なんでしょうね)
高山寺のクリアファイル、チケットケースと鳥獣戯画のはがきに御朱印を
お土産にいただきましたが、特別拝観は4500円。(入山料含めて5000円)
ちょっと高いかな、と思って迷いながら予約したのですが、
前回の訪問後、鳥獣戯画を鑑賞してからの拝観というのもあって、
自分自身、この手の特別拝観の中では理解度が高いものとなりました。
(普段の拝観がいかに理解できていないかを実感)
御住職とスタッフの方にお礼してお寺を後にします。
苔も本当に美しいお寺でした
5分遅れでやってきたバスに乗り(帰りはJRバス)
地元の方がそこそこ乗ってくる中、龍安寺で下車し、乗り換えて千本北大路で再度下車、
コックさんに挨拶しながらバスを乗り換えたら、
京都旅のルーティーン、いつも訪れているあの場所へ向かいます。
(つづく)
急いで石水院に向かうと、特別拝観に参加する方々(10名弱くらい)が
既に赤毛氈の上に座っていらっしゃいました。
私も急いで座ります。
ご住職から、高山寺というと鳥獣戯画が有名という認識の方が多いと思いますが、
高山寺は明恵上人のお寺で、釈迦教で宗派はありません。
現在はあまり有名でないかもしれませんが、当時は親鸞上人などより高名だった方です、
今日それを覚えていってくださいね、という話から始まりました。
昨年、上野の国立博物館で開催された鳥獣戯画展の後半の展示エリアで
明恵上人の木像が展示されていましたが、鳥獣戯画(うさぎが描かれている甲巻)が
目的だった方が多かったのではないかな。
私自身も昨年春に高山寺をお参りしていなければ明恵上人のことを知らないまま、
うさぎだ!と喜んで終わりだったかもしれませんが、幸いというか明恵上人のことを
知っていて鑑賞したので、より深く見ることができたような気がします。
高山寺、私も前回来た時から紅葉の時期はきれいだろうな、と妄想していましたが、
秋は紅葉が綺麗ですがシーズンに数千人来ますからとても混んでいますが、
新緑の季節はとてもきれいで、空いていますからおすすめですよ、と仰っていました。
それを聞き、新緑の時期に訪れる、宿題にします。(これはかなり本気度高め)
とご住職のお話を暫し聞いた後、石水院から特別拝観で観られる遺香庵へ移動します。
いこうあん
京都市指定名勝です
ここは、お寺のスタッフの方(お坊さんではないみたい)が説明してくれました。
明恵上人が入宋した栄西禅師から茶種を贈られ、お寺のある栂尾の地で
茶の栽培を始め、苗木を宇治へ移植してその後、お茶が全国に広まり、
中世以降、栂尾の茶が本茶、それ以外が非茶と呼ばれ、毎年、天皇への
献茶が行われていたそうです。
その茶祖としての明恵上人の恩に報いるため、明恵上人700年遠忌にあたる
昭和6年(1931年)、大久保利武(明治時代の内務官僚)が企画し、
高橋箒庵(日本の実業家で茶人)が総代となって寄進されたのがこの遺香庵。
以前塔頭が12あったのが消失し、その後、この高台に建てられたということです。
苔が美しい
入口の腰掛待合の梵鐘「茶恩鐘」
鐘楼を兼ねた待合で、梵鐘には遺香庵寄進者103名の名前が刻まれています。
ホント、苔が美しい
広い茶室(外から見学)
総代の高橋箒庵が設計した茶室で、明恵上人の遠忌の後、
参加者がここに集まるので広くつくってあって、
確かに広い
何の山かな
広間もあります。
当初は茶室と水屋のみだったのが、ご住職と檀信徒の希望から広間が増築されたそうです。
(これで遠忌後に、大勢の人が入れるようになったということかな)
遺香庵は、苔の名所でもあって、絶滅危惧種の糸ゴケが多いという説明で、
参加者でどれかな、と探したのですが、
この枝から垂れているのが糸ゴケ
これは違いますが美しい苔ですね
これも糸ゴケ
他にも苔がいっぱいあって、参加者みんなできれいですねぇ、と言いながら
遺香庵を出て違うエリアも見学します。
遺香庵から上っていきます。
収蔵庫
文書の専門家が調査を続けて50年(調査完了していないらしい)、
最近、南方熊楠の書が出てきたそうです。
また、特別拝観前に観た台風による倒木ですが、2018年の台風で300本の木が倒れて、
クラウドファンディングで資金を集めてヘリコプターで倒木を運んだそうです。
醍醐寺や高山寺の被害は億単位だという説明でしたが、
自然災害も防ぎようがないとはいえ、被害の大きさには驚きました。
茶園の中にも入れました
お茶の実?
とんぼ
新芽をご住職が摘んでくれました
匂いを嗅いでみましたが、葉っぱの匂い。(^-^;
もうちょっと葉が大きくならないと香らないのかな。
それとも摘んでから蒸して揉んで乾燥させる工程で香りが出るのかな。(わからない)
この石垣
鎌倉時代に積まれたもので、以前はこの上に本殿が立っていたそうです。
これで一通り特別拝観の見学が終了し、全員で書院?客殿?に戻ります。
子犬に会えました(^-^)
(本物なのか複製なのかはわかりませぬ)
慎終干始
物事を始めから終わりまで気を引き締めてやりとおすこと、
また、物事をするにははじめと終わりが肝心ということ。
だそうです。(調べました)
お茶
栂の月
あんこを寒天で固めて丸く形作った(お月様)お菓子、
表面がちょっとガリっとした感じですが小豆の甘さが美味しいお菓子でした。
いtだいたお茶は「栂尾」という名前ですが、ここでとれたものではないと
御住職が仰ってました。(多分、宇治なんでしょうね)
高山寺のクリアファイル、チケットケースと鳥獣戯画のはがきに御朱印を
お土産にいただきましたが、特別拝観は4500円。(入山料含めて5000円)
ちょっと高いかな、と思って迷いながら予約したのですが、
前回の訪問後、鳥獣戯画を鑑賞してからの拝観というのもあって、
自分自身、この手の特別拝観の中では理解度が高いものとなりました。
(普段の拝観がいかに理解できていないかを実感)
御住職とスタッフの方にお礼してお寺を後にします。
苔も本当に美しいお寺でした
5分遅れでやってきたバスに乗り(帰りはJRバス)
地元の方がそこそこ乗ってくる中、龍安寺で下車し、乗り換えて千本北大路で再度下車、
コックさんに挨拶しながらバスを乗り換えたら、
京都旅のルーティーン、いつも訪れているあの場所へ向かいます。
(つづく)
お茶の葉、たしかに生だと香りしないのですかね?
新茶って、新芽ですもんね??違う?(笑)
by lovin (2022-01-19 10:52)
lovin姐さん、こんにちは。
新茶、思わず調べてしまいました。(笑)
新芽なんですね。一つ学べました。(^-^)
by うつぼ (2022-01-19 17:06)