映画「リスペクト」を観る [映画(や・ら・わ行)]
アレサ・フランクリンって意外とどんな歌手かよく知らないかも、と思って
映画館で鑑賞しました。
映画館で鑑賞しました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
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いろんな意味でビックリました。(◎_◎;)
アレサ・フランクリンというと、彼女が40代になったころのヒット作、
この曲とか、ジョージ・マイケルとのデュエット、というイメージ、
あとは、50代になってからちゃんと見た、
この作品でダイナーのおばちゃん(と言っても今の私より若い)で登場し、
ソウルフルに歌い上げる姿のイメージくらいしかありませんでした。
幼い頃に望まない妊娠、出産という場面が序盤で描かれていて
(リアルではなく、連想させるような描き方とはいえ)
え??と驚いてしまったのですが、牧師である父がアレサの音楽の才能を開花させた、
(別居している母(オードラ・マクドナルド先生でこれまたびっくり)も
アレサと一緒に歌ったり才能を伸ばしていたものの幼い頃に亡くなります)
とはいえ、父として一家の長として常にアレサをコントロールし、アレサを抑圧し、
実質的に支配していたので、ダメ男と駆け落ち的に結婚してしまう、
自分がこの環境から逃げ出すためには、という気持もあったかもしれませんが、
ダメ男も最初はアレサの音楽の才能をどうにかマネージできないかと努力するものの、
だんだんアレサの才能に嫉妬し、父と同じようにアレサを支配しようと暴力をふるう、
ヒットも出ない状況、常に抑圧されている状況からアレサが解き放たれる、
よかったよかった、と思うと、今度はヒットして取り巻きが増え、仕事のプレッシャー、
そこから逃げるようにお酒に溺れ、仕事にも支障をきたしてしまう、という展開。
伝記ものだとこういう展開が多いような気がしますが、
(エイミー・ワインハウス、エルトン・ジョン、エリック・クラプトンなど)
そこから復活していく姿で映画は終わります。
とはいえ、売れるまでの苦労、売れて喜んだものの苦悩して挫折、そして復活、
復活(自分のルーツであるゴスペルのアルバムを出そうとする場面)のところ、
もうちょっと厚めに描いてもよかったような気がしました。
歌うことで運動をサポートしたり活動家としての顔も見えていたのですが、
政治色が強すぎて仕事から干されていったNina Simoneのようにはならず、
(おそらくその頃はまだヒット歌手ではなかったからなのかも)
その後ヒット曲で成功していったのを見ると、人間、どこで運命が変わって
いってしまうのか、運、もあるのかもしれませんが、2人のことを思わず
比べて世の中の皮肉のようなものも感じました。
ジェニファー・ハドソンの歌は文句なく素晴らしく、
生前のアレサが自分を演じるならジェニファー・ハドソンがいいと
言っていただけあるなと思いつつ、彼女が尊敬するアレサ・フランクリンを
(プレッシャーの中)演じる気合を感じましたが、
エンドロールでご本人が晩年歌う姿が投影されると
"(You Make Me Feel Like) A Natural Woman"震えるほどの素晴らしさ、
苦労の多かったアレサの人生を観た後に聴いたこの歌に、
改めてアレサ・フランクリンの歌を聴いてみたくなった「リスペクト」でありました。
ソウルフルに歌い上げる姿のイメージくらいしかありませんでした。
幼い頃に望まない妊娠、出産という場面が序盤で描かれていて
(リアルではなく、連想させるような描き方とはいえ)
え??と驚いてしまったのですが、牧師である父がアレサの音楽の才能を開花させた、
(別居している母(オードラ・マクドナルド先生でこれまたびっくり)も
アレサと一緒に歌ったり才能を伸ばしていたものの幼い頃に亡くなります)
とはいえ、父として一家の長として常にアレサをコントロールし、アレサを抑圧し、
実質的に支配していたので、ダメ男と駆け落ち的に結婚してしまう、
自分がこの環境から逃げ出すためには、という気持もあったかもしれませんが、
ダメ男も最初はアレサの音楽の才能をどうにかマネージできないかと努力するものの、
だんだんアレサの才能に嫉妬し、父と同じようにアレサを支配しようと暴力をふるう、
ヒットも出ない状況、常に抑圧されている状況からアレサが解き放たれる、
よかったよかった、と思うと、今度はヒットして取り巻きが増え、仕事のプレッシャー、
そこから逃げるようにお酒に溺れ、仕事にも支障をきたしてしまう、という展開。
伝記ものだとこういう展開が多いような気がしますが、
(エイミー・ワインハウス、エルトン・ジョン、エリック・クラプトンなど)
そこから復活していく姿で映画は終わります。
とはいえ、売れるまでの苦労、売れて喜んだものの苦悩して挫折、そして復活、
復活(自分のルーツであるゴスペルのアルバムを出そうとする場面)のところ、
もうちょっと厚めに描いてもよかったような気がしました。
What Happened Miss Simone / [Blu-ray]
- アーティスト: Simone, Nina
- 出版社/メーカー: Eagle Rock
- 発売日: 2016/09/02
- メディア: Blu-ray
先日見たニーナ・シモンのドキュメンタリーで描かれていた黒人解放運動、
アレサも同年代の人なので全米各地を牧師の父とめぐりながら、歌うことで運動をサポートしたり活動家としての顔も見えていたのですが、
政治色が強すぎて仕事から干されていったNina Simoneのようにはならず、
(おそらくその頃はまだヒット歌手ではなかったからなのかも)
その後ヒット曲で成功していったのを見ると、人間、どこで運命が変わって
いってしまうのか、運、もあるのかもしれませんが、2人のことを思わず
比べて世の中の皮肉のようなものも感じました。
ジェニファー・ハドソンの歌は文句なく素晴らしく、
生前のアレサが自分を演じるならジェニファー・ハドソンがいいと
言っていただけあるなと思いつつ、彼女が尊敬するアレサ・フランクリンを
(プレッシャーの中)演じる気合を感じましたが、
エンドロールでご本人が晩年歌う姿が投影されると
"(You Make Me Feel Like) A Natural Woman"震えるほどの素晴らしさ、
苦労の多かったアレサの人生を観た後に聴いたこの歌に、
改めてアレサ・フランクリンの歌を聴いてみたくなった「リスペクト」でありました。
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