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映画「浜の朝日の嘘つきどもと」を観る [映画(は行)]

昨日アップした「世界一と言われた映画館」を観たあと、
シネスイッチ銀座に移動して観た作品です。
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喬太郎師匠と大久保さん観たさで鑑賞しました。
浜の朝日の嘘つきどもと.png

あらすじはYahoo!映画さんより。

福島県南相馬市の映画館「朝日座」は100年近くにわたり地元住民に親しまれてきたが、
時代の流れに逆らえず、支配人の森田保造(柳家喬太郎)は閉館を決意する。
森田が一斗缶に入れた35ミリフィルムに火を付けると、突然現れた若い女性(高畑充希)が
水をかけて消火する。
茂木莉子と名乗る彼女は、経営難の朝日座を再建するため東京からやってきたと話す。
地域に根差した名画座を守ろうとする莉子と、やむなく閉館を決めた森田の思いが、
朝日座の存続をめぐって交錯する。


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大久保さんが特によかった。^_^

酒田市のグリーン・ハウスの映画を観てやっぱり映画は映画館でみたいな、
と思いながら鑑賞したのもあって映画館で観ることで映画の良さがますような
そんな気持ちになりました。

維持費のかかる古い建物を無理して残すより、
壊して新たに作った建物の中に映画館も入れればいいだろう、という考えに
郷愁だけでは残すべきといったらだめだろう、と思いつつ、
映画の中ではできるだけ残ってほしい、そういう矛盾した気持ちで観ていました。
現実的には今回のような古い建物を維持し続けようとするのは
映画館の収入を考えると難しそうだなと思いながら観終わったのですが、
(もっと夢見ながら見ればいいんですが(笑))
終盤は若干展開が早すぎる(若干強引な感じも)気もしました。

という、最後の部分はまあ置いといて。

震災によって家族の関係が悪化していく中で出会った先生(大久保さん)、
だめ男とばかり付き合っていてしまうものの、莉子(高畑充希)にとって
先生の存在は頼れて安心できてうちに籠りがちだった性格が前向きになっていく、
その大事な役柄を演じるのは大久保さんしかいなかったように思えました。
最後に残した言葉に思わず映画館内爆笑が起きてしまうほど、の演技、
私もこういう先生に出会っていたかったなあと思いました。

朝日座の支配人の森田を演じる喬太郎師匠もくたびれたおじさんの雰囲気が
全面に出ていて(語り口調が落語ぽかったけれど(笑))
大久保さんに続いて莉子を盛り上げる存在、演技で楽しめました。

主演の高畑充希は個人的にはあまりピンとこなかったというか、
好きでも嫌いでもないのですが若干大げさな演技にも見えてしまったりして
そこを大久保さんと喬太郎さんがうまくまとめてくれていたような気がします。

現在は自宅でDVDでもネット配信でも映画が観られるので観る機会はありますが
気が散るというか集中できないというかやっぱり大画面で集中して観られる映画館の
存在は私には大事だなと改めて思ったのですが、学生時代から通っている名画座、
(昔の文芸坐、ギンレイホール、佳作座、早稲田松竹、目黒シネマなど)
どんどん閉館になっていくのを観ると時代の流れとはいえ、2本立ての楽しみ、
今作でも森田の映画の組み合わせが悪いとクレームした先生のエピソードを観て
2本立ての組み合わせ、確かに違和感なく観ていたけれど大事だなと思いつつ、
しばらく行っていなかったので名画座にも行きたいなという気持ちになりました。

今作に出てきた映画で個人的に観たいと思ったのが、
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支配人の森田がフィルムを燃やそうとしていたこの映画と、
太地喜和子が主演の「喜劇 女の泣きどころ」。(密林でも出てこない(笑))
古い映画も良いな、と男に振られる度に女の泣きどころを観ては泣く先生の姿に
どういう映画なのか観たくなりました。

私自身は映画が観られなくなった(映画館がなくなったら)悲しいので、
こういう作品を観ると時々は映画館でみてほしいなと思うわけですが、
時の流れとともに変わっていく中でこういう古い映画館はなくなっていくのは
悲しいけれど仕方のないことなのかもしれないな(文化財になれば別の話だと思いますが)
複雑な気持ちでみながら、大久保さんと喬太郎師匠が観られて楽しい気持ちになれた
「浜の朝日と嘘つきどもと」でありました。



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