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Netflix「トリバンガ ~踊れ艶やかに~」を観る [映画(た行)]

自宅で長尺の映画を観るほど集中力がないので、
90分程度で見やすいかな、と思って選んだ作品です。

トリバンガ.jpg

あらすじはNetflixさんより。

人気女優のもとに、疎遠の母がこん睡状態だという知らせが入る。
シングルマザーである彼女は、母とのこじれた関係を思い返し、
怒りや後悔の念と向き合う。

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親孝行 したいときには親はなし


そんな言葉を思い浮かべながら、
自分のことと照らし合わせてしまいました。

夫の家での生活に限界を感じて飛び出した母ナヤン、
離婚して姓が変わり学校でいじめを受ける娘のアヌ、
母の再婚相手から受けた性被害に苦しめられながら、
自分の辛い立場に気づかなかった母に対しての怒りが増す。

その後、母が再び離婚、次に出会った男性のお陰で、
アヌは心の平静を保てるようになるものの、母への怒りは収まらず、
未婚の母となった後も母との距離を置き続けるわけですが、
母が自叙伝を書くためにサポートをお願いした男性ミラン、
彼が録画し続けた母の姿と言葉を聞いたことで、
アヌは自分が気づかなかった母の一面を知って、
ちゃんと親孝行できなかった自分を責めるんですよね。

更に、娘のマーシャが超保守的な家に嫁いだことを快く思わず、
何かにつれ口を出したアヌに対して、マーシャがシングルマザーの
母を持つことで自分が精神的につらい子供時代を過ごしたことを
こん睡状態のナヤンがいる病室で告発する場面には、
自分がされて嫌だったことを自分も娘にしていたということに気づく、
アヌはナヤンのことをちゃんと理解してあげられなかったけれど、
娘のマーシャのことはきちんと理解して接していかなければ、と思う。

6年半くらい前に亡くなった父については、ずっと煙たい存在で、
結局のところ大した親孝行も出来ないまま父は旅立っていきました。
それを後悔するかと言われたら先に立たたずとはいえ、もっと他に
出来たことはあったのではないか、と今でも思うこと暫しです。

父が亡くなり、一人暮らしの母(婆1号)は、老化が加速しているのが
日に日に見えるわけで、できないことが増えていく今日この頃、
昨年は、年初に脳疾患、夏に利き腕骨折、と、二度の入院という、
本人にも私(や兄)にも老いていくことを感じさせられた年でした。
骨折した時は、退院後の日常生活が不便だろうと、
在宅勤務のお陰で実家で寝泊まりしてあれこれと家事を手伝ったりしましたが、
そんなことも僅かな親孝行とはいえ、父には出来なかったことも母にはもう少し
出来ることがあるのではないかと思うようになりました。

そんな中で今作を観たので自分が何ができるのか、
アヌの下品な口調とイラつくような態度には観ていて私も(V)o¥o(V)になりつつ、
根っこのところではお母さんのことが好きだったアヌの一面を見てほっとして、
自分も出来ることはちゃんとやって後悔のないようにしないとな、って
改めて思いました。

作品名のトリバンガはインドの芸術用語、三曲法(三屈法)という意味だそうですが
(副題は要らないなって思いましたが( 一一))
ナヤン、アヌ、マーシャ、三世代の女性を描いたという意味で、このタイトルが
つけられたのでしょうね。
特に気にせず選びましたが、Netflixオリジナルコンテンツの質の高さには驚いたというか、
元々、全裸監督(笑)を観たくてauに乗り換えしてみるようになったNetflixで思わぬお宝作品を
拾えたような、良作の「トリバンガ」でありました。












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