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2回目の入院~入院編②~ [いろいろ②]

無事入院した婆1号ですが、大部屋(4人部屋)にいるので連絡は主にメール。
右手が使えないので左手で器用にメールを打って(ガラホ)送ってくるのが凄いな、と
感心していたのですが、さらに偉いというかありがたいと思ったのは、
メールを兄と私それぞれに送ってくることでした。
兄とは最近連絡もとらずに疎遠になっていたのが、今回の骨折でLINEで連絡をとるように
なったのでどちらか片方に連絡すればよいのですが、片方に送るのは不公平、と思っている
らしく、同じ内容(その日の診察内容など)を2人に送る婆1号は偉いなと思います。

兄とは別に仲が悪いわけじゃないんですけどね。(^-^;

入院した翌日、とりあえず土曜日だったのですることもないし、と、
県内移動ながら片道2時間弱を移動して病院へ。
婆1号には実家に泊まればいいのに、と言われたのですが、
はじめての入院の記事でも書いた通り、自分が育った家ながら今となっては私の部屋もなく
(引越し後、机とタンスを婆1号に速攻捨てられた私(笑))
まして婆1号がいない家にいるのは寂しいというか怖いというかで自宅に戻って再度移動。

ま、行ったり来たり、移動していると、なんだかやった感が生まれるからね。(笑)

そして病院に行くと(食堂での面会なら可能)手術に必要なもの一覧を見せてきて、
これ買ってきてちょうだい、と言われたのがバスタオル3-4枚、フェイスタオル3-4枚、
T字帯、とあとはこまごましたもの。

T字帯ってなにに使うのかしら?」

不思議がる婆1号。

こんな時に自分の20年前の経験が役に立つもんです。(^-^)

胆石の手術で、全身麻酔の術後、導尿管を入れたのですが、その時T字帯をつけられて。
もちろん私自身は自身にT字帯を装着している状態は見ていませんが(想像するのみ)
導尿管を外してもらったらパンツはけるよ、って教えてあげました。
フェイスタオルは何に使うかわからないけれど、バスタオルは手術台の上に敷いて、
その上にお母さんがのっかれば、術後ストレッチャーにうつしやすいからじゃないの?
と答えると、うつぼが手術したおかげでそうやって教えてもらえてよかったよ、と
素直に喜ぶというか疑問がとけてスッキリした様子。

病院の売店でT字帯を購入し、最寄り駅近くのスーパーでタオル類を買って、
IMG_7094.JPGお蕎麦屋さんで昼酒
人の為になることを行っている自分にグッジョブ的な、
入院2日目に既にそんな気分になる私もメデタイわけですが(笑)
真夏で暑かったので自宅に帰る前についつい飲んでしまいました。。

そして翌日、再び病院に行って婆1号にタオルやT字帯などなどを渡して
早く手術して(まだこの時日程が確定しませんでした)リハビリして、
自宅に帰れるようにしないとね、と励ましました。
と、私が励まさなくても、本人は早く帰りたいので非常に前向き、
落ち込む様子を見ることなく逆に私がほっとしたのですが、
昔から他の人に迷惑をかけてはいけないという精神で生き続けた人なので
泣き言を言ったり弱音を吐いたり、本当はしたいかもしれないけれど
そういう様子を見せない姿に、甘えていいいのにな、なんて
少々寂しくも思ったりしました。

骨折したときも、仕事中の兄と私に迷惑をかけてはいけないと、
夕方になってから電話で報告した婆1号、
社会人になってから老いていく婆1号をもう少し甘やかしてあげれば
よかったかもしれないな、なんて気持ちになりました。(;_:)

と、
「入院しからなのかもしれないけどね、あれだけ痛かった膝が痛くないのよ。
 治ったのかしらね。」と婆1号。

歳をとるにつれ膝の痛みを我慢しながら生活しているのですが、
お医者さんにもらった痛み止めも癖になるからよくないと服用せず、
痛いと言っていたのですが、急に治るわけないし、でもなんでだろうと思ったら。

「それってさ、肘の痛み止めが膝にも効いてるんじゃないの?」

私もさすがに気づきました。(笑)

「ああ、そうなのね、肘の痛み止めが膝にも効いてるんだね。
 ああそうかそうか。だから膝が痛くないんだ」

婆1号納得。

そりゃ、痛み止め(のむタイプ)がピンポイントに右肘だけにきくわけなくて、
膝にも効いているわけですから、不思議でもなんでもないのですが、
婆1号には膝が痛くないことが嬉しいようでした。
「じゃあ、毎日痛み止めのめばいいじゃん」というと、
「肘が治ったら痛み止めはやめる、
 だって、癖になったら本当に痛いとき効かなくなるでしょ。」
真顔でこたえられて、自分の思ったとおりにしてくださいと、
頑固な性格は治らないんだろうな、、って思いました。

IMG_7100.JPGそして自宅に帰る前に昼酒
二連荘で訪れたので蕎麦屋のお姉さんに顔を覚えられたようです。(笑)

その翌日からは平日なので在宅勤務で仕事していましたが、
婆1号から電話が夕方ありました。

「レントゲン撮ったんだけど、私の前にレントゲン撮った人が
 PCR検査で陽性反応が出たらしくてね、私も濃厚接触者だからって
 個室に移されちゃたからメールじゃなくても電話できるからね」

大部屋希望で入院したのが、病院理由で個室に移してもらって嬉しそうでした。

病院もこういう時期ですから大変ですし、
レントゲン技師の人(この人も濃厚接触者になるんですよね)に至っては
毎日何十人とレントゲンを撮るわけですからリスクもあるわけで、
そんな中でいろいろ配慮していただいていることに有難い気持ちになりました。

この話を聞いた兄が真っ先に心配したのは「個室の差額をうちが支払うのか」で、
いやいや、そうじゃないだろう、婆1号の心配しろよ、とさすがに苛つきましたが、
もしこちらに請求されたら私が交渉するから大丈夫だよと答えると、
そうか、お前が交渉してくれるなら大丈夫だ、となぜかほっとしていました。
結局、退院時の請求でも個室の差額ベッド代は請求されなかったので
病院側の理由で移動させたんだから当然そうだろうと思っていながら
交渉しないで済んでラッキー、心中そう思ったのはナイショです。

と、個室の差額ベッド代の心配のことを先に書いてしまいましたが、
幸い、婆1号はその後の検査(2回)とも陰性でした。
病院の感染リスク、クラスター発生などニュースでも知っていましたが、
あれだけ配慮しても感染する可能性あるのだなと改めて思いましたし、
そうやって日々尽力されている医療従事者を頭ごなしに非難する、
(たとえば有名人だとM井Y月とか)
実際その場にほんの少しだけ垣間見る機会のあった私には日本で感染者や
重症患者が他国に比べて抑えられるのは医療従事者のお陰なのだと実感しました。

その後、個室で快適(他の患者さんの独り言やいびきが聞こえないかららしい)に
過ごした婆1号に手術前に先生(白ぽっちゃり)から話があると急に言われて
私は都合つけられず兄が同席して手術内容を聞いて同意書にサイン、
私は同意書にサインした兄が来られないというので手術当日に病院に行きました。

毎日電話で婆1号と話していたので本人の前向きな気持ちを少しでもサポートは
出来ていたと思いますが、本人のアグレッシブというかポジティブというか、
そんな姿勢は崩れることもなく、手術当日を迎えました。


(つづく)






 




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