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映画「WAVES」を観る [映画(あ行)]

予告編は観ないまま、映画サイトであらすじだけ読んで見に行った作品です。


WAVES.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

フロリダで高校生活を送るレスリング部のタイラーはスター選手で、
成績も良く、美人の恋人もいた。
厳格な父親と多少の距離はあるが、満ち足りた毎日を過ごしていたある日、
タイラーは肩を負傷してしまう。
医師は大事な試合に出場することを許さず、さらに恋人の妊娠が発覚して
順調だった人生が狂い始める。



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チラシに書いてある一生に一度の傑作、というのも
配給会社がそんなこと書いてどうするって感じですが(笑)
見てよかったなと思える映画でした。

前半は家族の長男タイラーの話、後半は妹エミリーの話で構成されています。
(あらすじは前半のことしか書いてないのですが、そこから話が展開していきます)
若いということは精神的にも多感で不安になりがち、
タイラーの場合は、レスリング選手として有望、彼女もいて楽しく生活していたのが、
肩の怪我をきっかけに歯車がどんどん狂っていきます。
膝を怪我してレスリング選手としての夢をあきらめた(ように見えた)父親が
絶対的な権力でタイラーを支配しているのが歯車を狂わせるスピードを加速させた
そんな風に見えたのですが、どの側から見るかで不快感はあっても共感できる部分は
それぞれにあるのかな、と思いながら見ていました。

それにしてもアメリカの若者はみんなこうもドラッグとか気軽にやるもんなのかな。
高校生でパーティとかいうと、だれかの豪邸で派手に呑んだりして、
飲酒運転はするわ、SNSブロックとかで激昂したり(SNSが生活の中心なのかな)
自分の生活と比較しても随分とかけ離れた世界にビックリ。(゚д゚)!

と、アメリカの今ってこうなの?と思いながら見ていましたが、
前半はタイラーの不安定な精神状態を表現するためなのか、
手振れのような映像が続き、私があまり得意でないヒップホップ?が流れ続け、
うわー、こんな感じが2時間も続いたら寝ちゃいそうだ、と思っていたら、
まさかそんなことに、って感じでタイラーのエピソードが悲しいまま終わり、
エミリーの話に続いていきます。

人生に「たられば」はないのですが、やはり後悔してしまうことはありますよね。
後悔しても時間は戻せないし、リセットしても過去は消せないわけで、
その過去もあっての今の自分だと思うようにしています、私。

今作のタイラーも罪を犯して後悔したはずですし、
父親も息子に対する接し方をもう少し違った形にすべきだったと後々反省後悔し、
妹エミリーはタイラーが原因でいやがらせを受けるようになってタイラーを恨んだはず。
でも、エミリーはルークというタイラーの罪を知っても尚話しかけてくれた少年のおかげで
自分らしく後悔のない人生を送りたいと前向きに行動するように変わっていき、
父親とも互いの気持ちを話し合うことで明るい未来に向かっていく、、と思えるような
最後の場面に前半の不安が払拭されホッとしました。

上の子というのは初めて生まれた子で期待されて手厚くされますが、
その分期待されていることに対する責任感を無理にでも持たざるを得ない、
不器用でもそれに応えようとすることでプレッシャーと背中合わせ、
みたいな感じに見えます。

下の子は、上の子よりは期待もされず手厚くもされないで、
上の子の様子を見ているのでそうならないようにと要領よく育つ、
今作もエミリーがそれほど要領いいとは思いませんが、
そんな兄妹の関係を描いているようにも見えました。

どうしてそう思ったかというと、うつぼ家の兄と私がそんな感じだから。(笑)

と、自分の兄妹関係ともちょっと重ね合わせてみましたが、
キャスティングで継母役を演じていたレネー・エリス・ゴールズベリー、
どこかで見たような気がすると思っていたら、
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12年ロングランしたミュージカルの最終公演を収録したDVD(持ってる)で
ミミ役を演じていた人でした。その後、
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トニー賞の最優秀ミュージカル賞を受賞した作品(私は未見です)に出演し、
トニー賞の最優秀ミュージカル助演女優賞を受賞した人だと思い出し、
舞台だけでなく映画にも出演されているんだなあ(歌って踊ってほしけれど)と
そんなちょっとした発見も嬉しくなりました。

予告編を見ていたら映画館に行ったかどうか、、、ですが、
あまり期待せずに見に行って逆によかったかなと思いつつ、
自分も自分の人生で後悔することがないように(反省は大事だけれど)
少しでも前向きに考えて行動することが大事なんだろうなと思った
「WAVES」でありました。


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