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映画「ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~」を観る [映画(は行)]

映画館で観ようかどうしようか迷っていたら公開終了していた作品です。

ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー[DVD]

ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー[DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2019/08/09
  • メディア: DVD
あらすじはYahoo!映画さんより。

アメリカのポップスシーンに輝く歌姫、ホイットニー・ヒューストン。
驚異的な歌唱力で世界的な人気を誇り、出演した『ボディガード』は
全世界で4億ドルを超えるヒットを記録した。
しかし、薬物問題や複雑な家庭事情がメディアで取り上げられるようになり、
やがて48歳でこの世を去ってしまう。
陽気なイメージの裏にあった素顔に迫る。




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見ない方がよかったかもしれない。。。( 一一)


この映画、

A Song for You: My Life with Whitney Houston

A Song for You: My Life with Whitney Houston

  • 作者: Crawford, Robyn
  • 出版社/メーカー: Dutton
  • 発売日: 2020/11/10
  • メディア: ペーパーバック
ホイットニーが亡くなった翌年、彼女の親友のRobyn Crawfordが出版した本、
この本でホイットニーと恋人同士だったことを告白しているそうで、
そのあたりからこのドキュメンタリーが製作されたような印象を受けました。

ホイットニーが同性愛者だったとしても特にそれでどうこうは思わないのですが、
亡くなった人を食い物にした人たち(特に兄弟などの身内)が出てきて、
ホイットニーのことを管理能力のない、若いころから薬漬けみたいな言いかたで、
ホイットニーが存命中に信じていた人たちに亡くなったあと裏切られる、
そんな印象で観終わったドキュメンタリーでした。

成功してからそれに群がる人のせいで薬やアルコールにどっぷり、というパターンは、
AMY エイミー [DVD]

AMY エイミー [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2017/01/11
  • メディア: DVD
エイミー・ワインハウスのドキュメンタリーで観ながらつらくなったのですが、
ただ歌いたいだけなのに、バカ男のせいで早逝してしまったエイミーと違うのは、
ホイットニーも歌が大好きでデビューできたものの、
彼女を売り出そうとするが故に、貧民街で育ったことは隠し、
違うイメージで固めて売り出したというエピソード。

このあたりから、「今になって知る必要もない」事実をこれでもかと見せられて、
嫌な気分になっていたのですが(映画のまだ序盤)、洗練されたイメージで固めても
貧しい育ちだからぼろが出る、みたいな身内などの発言にげんなりするというか、
この人たちだってホイットニーのお金に群がったくせに何を言うんだと、
腹が立つやら吐きそうな気分になるやら。(V)o¥o(V)

ポップスを歌ってヒットしたことでソウルコミュニティから快く思われず、
結婚したダンナ(ボビー・ブラウン)はDV野郎、それでも夫から離れられず、
薬におぼれて体を壊し、ツアーキャンセル、治療に専念したものの、
復帰したときは、
アイ・ルック・トゥ・ユー

アイ・ルック・トゥ・ユー

  • アーティスト: ホイットニー・ヒューストン
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN Inc.
  • 発売日: 2009/09/16
  • メディア: CD
このアルバム、私も買ったのですが、ホイットニーの声を聴いて驚きました。
当然、復帰させるにあたってボイストレーニングを行ったはず、それでも
掠れて高音も出ないことに本人の意欲もあったかもしれませんが、
ホイットニーを復帰させてお金を儲けようとうする取り巻きのあざとさも
あったのかもしれないな、と映画が進むにつれそんな気持ちが強くなりました。

彼女を心から支えたいとずっと側にいたけれど、ボビー・ブラウンとうまくいかず、
彼女の元を去っていったというのが、Robyn Crawfordの言い分なのですが、
そうであれば、ホイットニーのことは今でも好きなはずで、こんな本を出版する必要なんて
なかったのではないですか、そっとしておくべきではなかったんですが、
結局のところあなたもお金がほしかっただけじゃないんですか、という気持ちに。。

素晴らしい歌手だから聖人である必要もなく、人間臭い部分もあってよいと思うし、
パパラッチが無理矢理とった写真で私生活を知る必要もないと思うのですが、
登場する身内や関係者のだれもがホイットニーのダメなところを語るばかりで、
本当に心配していたようにも見えずお金むしってただけだろう、と画面越しに
私もどつきたくなりました。

唯一、ホイットニーのボディガードでホイットニーの薬物依存などを心配して、
報告書を提出したら首になった男性だけが仕事とはいえ、彼女のことを本当に
心配して行動して握りつぶされたように見えました。

ボビー・ブラウンは再婚し、本を出したRobyn Crawfordも女性と事実婚、
養子をもらって幸せに暮らしています、みたいな最後の説明も
ずっと見ていた映像やインタビューに加えて私をいらつかせるだけでした。

映像をあつめてこれだけの尺にまとめたとはいえ、
ドキュメンタリーでお金をとって見せるものなのだろうか、
ホイットニーの歌声を汚すようなものでしかないんじゃないか、
ホイットニーが心から信じていた人に亡くなった後まで裏切られる、
なんだか気の毒にしか思えなく悲しい気持ちになってしまった
「ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー」でありました。










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