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映画「ブラック・クランズマン」を見る [映画(は行)]

久しぶりのスパイク・リー作品鑑賞です。


ブラッククランズマン.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの警察署に、
初の黒人刑事として採用されたロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、
捜査のために電話で白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)のメンバー募集に
応募する。

黒人であることを隠して差別発言をまくし立てた彼は、入会のための面接に進み、
彼の代わりに白人の同僚刑事フリップ・ジマーマン(アダム・ドライヴァー)が面接に向かう。





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いびつなアメリカの姿を炙り出すような映画でした。(-_-;)

今作と同様に実話に基づいて制作された「グリーン・ブック」と
よく比較されますが、「グリーン・ブック」は白人目線から描いていて、
見終わった後はほんわかした気持ちになったのが、今作は真逆というか、
今作は黒人目線で描いていて、見終わった後はモヤモヤする感じ。

とはいえ、どちらが好きかと言われれば(比較は難しいですけどね)今作かな。

今作、黒人がKKKに潜入捜査、というのを全面に宣伝していますが、
黒人のロンより、実際潜入捜査させられるフリップの方が危険に直接晒されているので
フリップ(ユダヤ人で彼もKKKからは排除の対象にされるし)見ていて気の毒でした。

スパイク・リーといえば、
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この作品から(全部ではありませんが)見るようになった監督。

有色人種目線で描くというのはずっと変わらないのですが、
今作は、エンディングの暴動シーンを入れてまで言いたかったこと、
(数年前の黒人、ネオナチなどの暴動の場面ですが衝撃的でした)
おそらくこのシーンを入れることで映画を観終わった後の気持ちが
一気にモヤっとすること、それでも敢て入れたというのは、
トランプへの批判のメッセージだったのかと思いました。

KKKというと、

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FBIの白人女性がKKK組織のリーダーのところへ潜入捜査する、
デブラ・ウィンガー熱演していた30年くらい前の作品が記憶にありますが、
今作での描き方は怖いというよりちょっとお間抜けな、でも思想自体は
非常に危険な組織、という描き方でした。

単なるコメディ、娯楽作品的な仕上がりにせず、
スパイク・リーがどんどん観客に向けて問題を投げてくる、
今も変わらぬ問題を抱えるアメリカの姿を投げつけてくる、
これを受け止められなければ全く面白くない映画ですが、
少しでも受け止める気持ちなれればこの監督の描きたいことを
理解できて見たことの価値を感じることができるのではないかな、
と思った「ブラック・クランズマン」でありました。



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