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映画「天国でまた会おう」を観る [映画(た行)]

予告編などは見ていないのですが、
グリーンブックを観ようと思ってその前の時間調整で見た映画です。

天国.jpg


あらすじはYahoo!映画さんより。

1918年、御曹司のエドゥアール(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)は、
戦場で生き埋めにされたアルベール(アルベール・デュポンテル)を助け出した際、
顔に大けがをしてしまう。
戦後パリに戻った二人は、戦没者をたたえる一方で戻ってきた兵士には冷淡な世間を
目の当たりにする。
戦争で何もかも失った二人は人生を取り戻すため、国を相手に前代未聞の詐欺を企てる。




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思わぬ拾い物をした気分の映画でした。(^-^)


天国でまた会おう(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

天国でまた会おう(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 作者: ピエール ルメートル
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2015/10/16
  • メディア: 文庫
原作は未読なのですが、とにかく戦争を絡めての描き方、映像のすばらしさ、
予告編も観ず何の事前知識なく見たのが逆によかったのかもしれません。

戦争の場面から始まり、戦後のパリ、
戦没者が称えられ、生き残って帰還した人は冷遇され、

戦傷者はさらにモルヒネに頼らないと生きてけない、
一方で、戦争での悪行を隠して富を得る者もいたりという矛盾もあったり。

顔の下半分を大きく損傷したエドゥアールの痛々しい姿に
彼はこのまま生きていくのがいいのかと見ていて哀しい気持ちになりましたが、
その後、孤児のルイーズとの出会い、様々な仮面を使って気持ちを表現する、
切なくも美しい映像にアルベールと共に幸せに暮らしてほしいと思っていたら、
最後は想像していなかった展開で思わず涙。

戦争で不当に金を稼ぐ元中尉のプラデルは見ていて吐き気のする悪者でしたが、
最後には自分のやった悪行が自分にかえってきてここはホッとしました。

人間の汚れた部分も炙り出しながら、美しい映像で紡いでいく、
エドゥアールと父親の再会で仮面越しに息子と気づいた父親が正直な気持ちを
エドゥアールに伝える場面でホッとした後に予想していない展開、
更に、アルベール(演じていた人が監督さんなんですね)が最後にどうなるのか、
ミステリーなのかファンタンジーなのか、どちらかといえば悲しく切ないおとぎ話、
そんなイメージで見ごたえたっぷりに楽しめた「天国でまた会おう」でありました。




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