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映画「フロリダ・プロジェクト」を観る [映画(は行)]

借りた理由を思い出せない作品です。

フロリダ・プロジェクト  真夏の魔法 デラックス版 [Blu-ray]

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 デラックス版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray
あらすじはYahoo!映画さんより。

家を失った6歳の少女ムーニー(ブルックリン・キンバリー・プリンス)と
母親ヘイリー(ブリア・ヴィネイト)は、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート
の近くにあるモーテル「マジック・キャッスル」で生活している。
周囲の大人たちが日々の暮らしに苦しむ一方、ムーニーは子供たちと無邪気に遊び、
管理人のボビー(ウィレム・デフォー)は彼らを見守っていた。
ところがある出来事を機に、ムーニーの日常は一変し……。




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貧困の連鎖が止まらない。(;_:)

アメリカの貧困を描いた作品はこれまでも色々ありましたが、
プレシャス [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ファントム・フィルム
  • メディア: DVD
これはなんとか明るい光が見えてくるような展開でしたが、
ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)

  • 作者: 堤 未果
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2008/01/22
  • メディア: 新書
なんどかblogでこの本について書いたことがありますが、
貧富の格差が日本以上に大きいアメリカ、一度貧困に陥ると、
それが連鎖していって脱出することができない、そんな現実を
この作品でも描いていました。


目の前に見える夢と魔法の国、ディズニーワールド。
その近くで貧しくて夢と魔法の国に行けない人たち。

今作のヘイリーは見た目こそ派手ですが、娘ムーニーを守ろうとする、
ムーニーの前では決して弱音は吐かない、一方のムーニーも母ヘイリーの前では
泣いたりしない、お互いを大事に思う姿に切なくなりました。

ヘイリーがどんどん負の連鎖に巻き込まれていくにつれ、
ムーニーはヘイリーと引き離されそうになる、そこで起きる事件。
子どもはどこでも秘密基地を作って遊びますがそれが大事件に発展し、
ヘイリーとムーニーには2人が引き離されていくだろうということが
観ていて強く思えてきた最後に、ムーニーがとった行動は、
青い空の中でキラキラ疾走するムーニーの姿を眩しく思いながら、
その先に待っている哀しい展開が想像できるので、
ムーニーがこの後大きくなってどういう大人になるのか、
なんとなくヘイリーと同じような道をたどってしまうのではないのか、
無理なハッピーエンドになっていない分、複雑な気持ちで見終わりました。

ヘイリーとムーニーの強い親子の愛に反比例して世間は冷たくなっていき、
貧困の泥沼にはまっていく様子を見ながら、
(ウィレムデフォー演じるモーテルの支配人の存在は救いですが)
アメリカの現実を炙り出しながら、日本でもこういうことは他人事ではないだろうと
思った「フロリダプロジェクト」でありました。











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