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映画「サバービコン 仮面を被った街」を観る [映画(さ行)]

コーエン兄弟脚本という触れ込みにつられて映画館で観ました。

サバービコン.jpg

あらすじはYahoo!映画さんより。

1950年代のアメリカ。
郊外の街サバービコンに立つ家で、少年ニッキー(ノア・ジュープ)は
会社員の父ガードナー(マット・デイモン)、足の不自由な母ローズ(ジュリアン・ムーア)、
彼女の面倒を見る伯母マーガレット(ジュリアン・ムーア)と暮らしていた。
彼は、隣家に越してきた黒人一家の息子アンディ(トニー・エスピノサ)と仲良くなる。
ある日、家に押し入ってきた強盗たちにクロロホルムをかがされたローズが、
この世を去ってしまう。




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最初の1時間は15分で充分。(-_-;)


コーエン兄弟だからと予告編を見て期待値を上げ過ぎてしまったのか、
前半が冗長で見ていてイラッとしてしまいました。

1950年代のアメリカ。郊外に造成された住宅街。白人だらけ。

そこにアフリカ系家族が引っ越してきた、、大変だと騒ぐ白人たち、
この話と、隣に住むニッキーの家でお母さんが殺される事件、
相関関係がないのですが、ニッキーの家で大変なことになるのに、
隣ではアフリカ系排除で白人住民が暴動を起こしているので、
ニッキーの家で人が殺されるのに誰も気づかない。。
それじゃ、ばれずにお父さん(マット・デイモン)ウハウハじゃん、って
思うとそうはいかない、っていうのはコーエン兄弟ぽいのですが。

登場人物が悪い人たちでも魅力がなんだかなくて。( 一一)
悪いやつでも感情移入できれば映画が楽しくなるはずなのに、
出てくる人(ニッキーと隣の家のアフリカ系の男の子以外)が
どうしてそんなに悪なのか、とか背景が見えてこないので、
単なる自己中心的な人たち、という軽いイメージだけでキャラクターに魅力なく、
お父さんがどうしてお金に困ったのか(会社では偉い人なのに)も分からず、
最後にニッキーが幸せになれたのかどうか、、、そこは皆さんにお任せ的な
エンディングで、これもいいのかどうか、、、どこか中途半端な感じもしました。

唯一笑えたのは、マギー(ジュリアンムーア)がノイローゼ気味に作った
ジャム&ピーナツバターのサンドイッチ(白い粉をすりつぶしたものがたっぷり)を
何も知らずにお父さん(マットデイモン)が完食してしまい、その後悲しい結末を
迎える場面、、そこだけはブラックな笑いが自分に湧きました。(笑)

白人の人工造成地の街、を訳アリと描くのであれば、もうちょっと描き方が
あってもよかったかなと思いつつ、

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団地もの、であれば、この作品の方がメリハリがあって個人的には好きかも。


肌の色の異なる人たちを白人が排除したがる問題は今のアメリカにも存在し、
そこをジョージクルーニーが監督して作りたかった映画なのか、と思いつつ、
コーエン兄弟にしてみると、どこか歯切れの悪い(痛快とはいいがたい)
ブラック映画「サバービコン」でありました。





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