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映画「オフサイド・ガールズ」を観る [映画(あ行)]

イラン映画ということで借りてみました。

オフサイド・ガールズ [DVD]

オフサイド・ガールズ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD
あらすじはYahoo!映画さんより。

首都テヘランのスタジアムで、ドイツ・ワールドカップ出場をかけた
イラン対バーレーンのサッカーの試合が行われることに。
国中の男たちが熱狂する中、スタジアムに向かう1台のバスの片隅に、
ひとりの少女が男装した状態でひっそりと座っていた。
少女は何とかスタジアムに到着するが、入場ゲートで兵士に捕まってしまい……。




女性がスタジアムでサッカー観戦できない、という事実に驚いた作品です。

ワールドカップ出場を決める大きな試合、
実際のイランVSバーレーン戦で撮影された作品とのこと。

作品の中のセリフで気になったのでwikiで調べて知ったのですが、
2006年のイランVS日本戦では日本人女性がスタジアムに入場を許されたこと、
(確かにテレビで見ていると日本人女性が応援しているのを見た記憶)
法律でイランの女性は観戦が禁じられているのに、
日本人については政府が公式に認めたと国内で批判があったこと、
日本戦で多くの観客が将棋倒しで死傷者が発生したこと、
その中にイラン人女性が含まれていたという噂があること、などなど、
今作で知ったことが色々とありました。

主人公の女性が、自分の友達が日本戦で亡くなった人の一人、とか、
日本人女性ならスタジアムに入れると兵士に言うと、
日本人はこちらの汚い言葉が分からないからいいんだ、と答える場面、
そのあとに、洗手間に行きたいと懇願する女性を男性用洗手間(しかない)に
兵士が連れていく場面で、洗手間のあちこち書かれている落書き(下品な言葉らしい)を
見ないように注意するのを見て、戒律で厳しくされているのに、洗手間に落書きとか、
普通にしちゃうんだなあ、なんてあまりに汚い様子にビックリ。。。

映画に登場する女性たちは、ダフ屋に足元を見られて高値でチケットを買わされ、
スタジアムに入る前に兵士に見つかってスタジアム外の一角に集められ、
歓声が聞こえるのに見られない、おまけに軍法会議にかけて処罰されるといわれ、
なぜ女性というだけで試合を見てはいけないのか、そういう気持ちに見ている私も
思いながら彼女たちがどうなるのか、酷いことにはならないだろうか、
そんな気持ちで見続けました。

実際、イランが試合に勝ち、ワールドカップ出場を決めたので、
映画自体も試合終了前に車で軍法会議に連れていかれる彼女たちが、
ワールドカップ出場決定で湧く周囲の大騒ぎに紛れて逃げていく、、
そんな終わり方で終わるので、そのまま逃げられますように、、と
いう気持ちで見終わりました。

これ、負けていたら映画としては成り立たなかったのではないか、
なんてそんなことも考えてしまいましたねぇ。(^_^;)

女性だってスポーツはするし、観戦もしたい、でも法律で禁止となれば、
なんとか工夫して見に行こうとする、その気持ちはよくわかります。
まだ法律改正に時間はかかるかもしれませんが、男女の差なくスタジアムで
観戦して応援する時期が早くくるように願いつつ、、
同じ地球でこういうことが今でもあるんだな、、と知ることができた
「オフサイド・ガールズ」でありました。



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lovin

法律で禁止、、すごいですね。
世界は広いなあ、、知らないことがいっぱいです。
by lovin (2017-12-02 13:00) 

うつぼ

lovin姐さん、こんばんは。
ハリウッド映画以外、特に中東や旧共産圏などの映画を見ると、
世界の広さを感じます。
この作品は実際の試合に合わせて撮影したというので、それを知ると
ハラハラ感が増しますね。。
by うつぼ (2017-12-17 22:12) 

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