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映画「マフィアは夏にしか殺らない」を観る [映画(ま行)]

久しぶりのイタリア映画です。


ヒューマントラストシネマ有楽町の「Viva!イタリアvol.3」という
イタリア映画フェアみたいな中で公開されていたのを鑑賞しました。

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あらすじはAmazonさんより。

1970年代のシチリア島パレルモ。
人々は日常化するマフィアの犯罪を見て見ぬふりをしていた。
風変わりな少年アルトゥーロは同級生のフローラに恋しているが、
告白できないまま、フローラはスイスへ引っ越してしまう。
やがて青年になったアルトゥーロは、
代議士リーマの秘書としてパレルモに戻ったフローラと再会する。






シチリアマフィア

について歴史を垣間見られる映画です。

シチリアのマフィアというと、そのものではなく、
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どうしてもシチリアのコルレオーネ村出身、アメリカ移民のゴッドファーザー、
このイメージが強いのですが、実際にシチリアのマフィアとそれを取り巻く悪、
映画に出てくるアンドレオッティ首相(アルトゥーロが憧れる設定)が
wikiを観ると実はマフィアとべったりしていた人だと知りびっくり。


と、マフィアなので、人がやたらと殺されちゃうのが怖いのですが
(とはいえ、ゴッドファーザーみたいなどろどろなシーンはありません)
人が殺されるのはマフィアの仕業でもそれを子供たちにはわからせない、
大人の世界があるというか、アルトゥーロは大人がいう通り、
マフィアなんていないと信じながら、徐々にマフィアの存在に気づいて
成長していく。。。

最後には正義について子供に教える大人になったアルトゥーロの姿を見て、
マフィアに立ち向かいながら志半ばで殺されていった人たちを描きながら、
正義とは何かを描き、殺された方々を称える映画なのかと思いました。
(実際に殺されてしまった判事などもエンドロールで紹介されます)

アルトゥーロが風変り、しかもスローな性格で、
(どうしてそうなってしまったのか出自も描かれています(笑))
エンディング近くまでかなりとろとろしていて(いい人なんだけど)
大丈夫なのかとイラつき始めたところで最後は若干都合いい感じもしつつ、
そういう結末ならよかった、とほっとしながら見終わりました。

前半のテンポのゆるい感じが少々気になりましたが、
全体的にはシチリアマフィア(数十年前から今まで)について
知る機会になりつつ、アルトゥーロの恋を応援したくなるような、
温かい映画、「マフィアは夏にしか殺らない」でありました。




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