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映画「スポットライト 世紀のスクープ」を観る [映画(さ行)]

TOHOシネマズのチケットの有効期限が近くなって焦ってみた作品。

spotlight_trailer.jpg アカデミー賞で作品賞

あらすじはYahoo!映画さんより。

2002年、ウォルター(マイケル・キートン)や
マイク(マーク・ラファロ)たちのチームは、
「The Boston Globe」で連載コーナーを担当していた。
ある日、彼らはこれまでうやむやにされてきた、
神父による児童への性的虐待の真相について調査を開始する。
カトリック教徒が多いボストンでは彼らの行為はタブーだったが……。






いやあ、久しぶりに素晴らしいドラマを見た気分です。(^-^)


特に何も考えず、日比谷シャンテシネにいってちょうど時間が合う作品、と
選んだのですが、、大正解でした。


ちなみに、スポットライトとは、記者たちが担当している新聞のコーナーの名前。


実話に基づく話、ですが、カトリック教会の神父による性的虐待については
アメリカのニュースとして聞いたことはありますが、
それを浮き彫りにしてさらに再発させないという強い気持ちの下、
新聞記者たちが丁寧に取材し、記事として世に発信する姿に感動しました。


おまけに、マイケル・キートンが素晴らしい。

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このときの、白ブリーフでNYを走りまくる姿(笑)よりずっといい。


(入り込めずに終了したイニャリトゥ監督作品)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2016-01-02-11


マイケル・キートンだけでなく、出演する俳優陣がみな素晴らしい。

好きなスタンリー・トゥッチも、いつものスキンヘッドではなく、
ちょっと髪の毛のついている役で演じる弁護士を好演されていました。
(ヘアスタイルが違うから一瞬誰だかわからなかったけどね(笑))

他にも、リーブ・シュライバー演じる新聞社に着任したばかりの局長、
ユダヤ人という設定に(ユダヤ人だけどカソリックの枢機卿に会うという場面も)
思わずウディアレンのコメディのときの様子を思い出し、

(小っちゃい帽子とクルクルもみあげが印象的)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2015-05-06-1

描かれていたのが2001年、ちょうどインターネットが普及して、
紙媒体である新聞のメディアとしてのポジションが変化しつつある、という中で、
インターネットと比べて即時性という点で劣るとしても、情報の精度は高いわけで
(まあ日本の新聞だと捏造もあったりするけれど)
綿密で緻密な取材に裏打ちされた記事を発信することで、事実を伝えることで
隠ぺいされていた問題を人々に知らせ、再発させない、
メディアとしての責任を果たした姿には、見終わった後にも感激がずーっと続きました。


エンディングロールで、この記事によって、同様の被害が明らかになった地域が
次々と映し出されます。


アメリカの他都市だけでなく、アメリカ以外の国、アジアの国も出てきます。
その数の多さに、この記事がいかに隠ぺいされていた大きな問題を炙り出したのか、
その影響の大きさを感じながら見終わりますが、
久しぶりに出会えた秀作「スポットライト」でありました。


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lovin

おお、また姐さんからいい映画情報、アリガトウゴザイマス。
しかし、、神奈川はほぼ上映終了だ~~。。
いつもの頼みの綱、ジャック&ベティで、予定ありのようです~~。
by lovin (2016-06-01 12:28) 

うつぼ

lovin姐さん、こんばんは。
アカデミー賞受賞作品とはいえ、日本人にはあまり受けないかも
しれませんが、、アメリカの映画なのに(笑)、久しぶりに
いい作品に出会えた気分です。
途中までモヤモヤした気分ですが、最後にスカッとできますので
ぜひご覧ください!
by うつぼ (2016-06-01 21:19) 

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