映画「卵」を観る [映画(た行)]
トルコ映画です。
内容は、TSUTAYAさんより。
イスタンブールで暮らす詩人のユスフは母の死の報せを受けて故郷に帰る。
そこでユスフは母の面倒を見てくれていたという美しい少女・アイラから母の遺言を聞く。
三部作の1作目ですが、ユスフの生涯とは逆の順番で公開されたようです。
私はこの「卵」を最初に見て、いったいなんだろう、、と思ったのが感想でしたが、
その後、三作目の「蜂蜜」を見て合点がいったという。
(蜂蜜の鑑賞記事)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2016-03-06-12
「卵」はユスフの壮年期、「ミルク(未見)」は青年期、「蜂蜜」は幼少期が描かれています。
今作は詩人になる夢がかなわなかったユスフが母の遺言に従って行動する話で、
自分自身を見つめなおす旅を続けるユスフが詩人になっていくような姿が
見ていて嬉しくもあり、今頃になって、、と切なくもありました。
癇癪の発作や不思議な夢など、「蜂蜜」でも描かれていて、
トルコの都会や自然あふれる風景など、映像からもどこか叙情的なものを感じる、
ちょっと不思議な映画です。
あんなに小さいときに可愛かったユセフが大人になってこんな感じなったなんて(笑)
という、自分だってそうなのに、ついついそういうひどいことを考えてしまいつつ、
過剰な演出や音楽もなく(自然の音が聞こえてくる感じ)、セリフも少なめ、
見る人が自ら感じていくような不思議な映画、退屈に思う人もおそらくいると思うのですが、
私自身は次回は3部作すべてを借りて、幼少期のユセフから見始めて彼の人生を見てみたい、
と思った「卵」でありました。
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