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映画「レイジングブル」を観る [映画(や・ら・わ行)]

デニーロ先生のお若い頃の作品です。

レイジング・ブル [DVD]

レイジング・ブル [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD



内容はYahoo!映画さんより。

実在のミドル級ボクサー、ジェイク・ラモッタの栄光と挫折の半生。
試合シーンの壮絶な迫力は筆舌に尽くし難く、ボクシング映画としての
クォリティも高いが、あくまでも作品の根底にあるのは、
自らの猜疑心によって妻や弟を失う男を描いた人間ドラマ。
引退後のシーンのため体重を25キロ増やしてまで破滅型の主人公を演じきった
デ・ニーロはアカデミー主演男優賞を受賞。全編のほとんどを占める白黒画面も美しい。



すっげぇ。。


実は今回初めてみたのですが、現役選手時代からリタイアするまでの
ラモッタを演じるデニーロ先生の役者魂がすごいです。


他の役者でもこういう体重増減などで時代を演じ分ける方はいらっしゃいますが、
デニーロ先生がやはり草分け的な存在なのかな。


ラモッタは実在の人物だそうですが、
実直で、真面目で狡くないために周りに騙されていく様子を見ていて
ああなんでもっと器用に生きられないのかな、と思いながら見続け、
最後の場面での独り言、兄に向かって言っている言葉が切なくて。


スコセッシにデニーロ先生となれば、助演にお約束でジョー・ペシ。
この組み合わせが好きなので(なぜか2人の組み合わせは飽きない)
今作での世間知らずで素直なラモッタと、
そのラモッタに八百長をさせるずるがしこい兄を2人が演じていたのは
もう絶対最高の配役だったと思います。


ジョー・ぺシも終盤の老けた様子はデニーロ先生と合わせて役者魂を
感じましたしねぇ。。


ボクサーってハングリー精神旺盛でチャンピオンになった後、
チャンピオンとして君臨し続けていくことは大変なくらい
精神的には大変なんだと思いますが、
栄光をつかむと、そこに付け入る狡い人が群がってきて、、
本人転落、、、っていうのはラモッタに限ったことではないと思いますが
モノクロで映されるラモッタの人生の栄光と転落、、、悲哀を感じるのは
デニーロ先生の怪演ぶりのお陰。

家族を大事にするつもりが逆に自らの攻撃的な性格(ちょっとしたことで切れる)で
逆に崩壊させてしまう、、のに、それが自分が原因だと気づけない様子も
見ていて切なくなりました。。


話自体は全然楽しくないし、見ていて気の毒になってくるばかりでしたが、
実在の不器用すぎる人物を気持ちが乗り移ったように演じたデニーロ先生には
とにかく感服、の「レイジング・ブル」でありました。


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lovin

レイジング・ブルってタイトルだけは聞いたことあるくらいでしたが、
デニーロ様だとはびっくり!
そうだったのですか~~。。
by lovin (2016-01-22 11:57) 

うつぼ

lovin姐さん、こんばんは。
この作品で、デニーロアプローチって言葉ができたのですよ。
その後の俳優たちにもかなり影響を与えたのではないでしょうか。
by うつぼ (2016-01-24 18:50) 

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