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映画「最後のマイ・ウェイ」を観る [映画(さ行)]

予告編を見て気になっていた作品です。

最後のマイ・ウェイ [DVD]

最後のマイ・ウェイ [DVD]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: DVD

あらすじはAmazonさんより。

フランク・シナトラの名曲「マイ・ウェイ」を作った男、クロード・フランソワ。
フランスのスーパースターにして200を超える作詞、作曲をし、
生涯に6700万枚のレコードを売り上げ、現在も記録更新中。
時代を先取りしたマーケティングのプロである彼は、
フランスのテレビで初めて黒人・白人の混成女性ダンスユニットを演出するなど
奇抜なアイデアを次々と出していき、ファンを魅了していた。
今日なお、フランスの音楽界にこれほど多様な才能をもつ人物は現れていない。
しかし彼は、アメリカデビューが決定した1978年、39歳でこの世を去ることになる。
知られざる栄光が今、明かされる。


フランク・シナトラで有名なマイ・ウェイが、フランス人歌手の作曲というのをこの作品で知りました。
曲のイメージだけが自分の中にあるというか(あの歌う姿も脳裏によみがえるというか)
会社の関係でカラオケに行くことになると歌うオッサンが必ずいるのがマイ・ウェイ。(笑)


それだけメジャーな曲なのに作曲はてっきりアメリカ人だと思っていたら違うという。


生まれたエジプトを政変で出ることになったクロードはモナコの場末のバーでドラマーになり、
その後、フランスまで行ってアイドルスターになるのですが、
クロードの性格は、厳格で自尊心と上昇志向の強い父親にそっくりというか、
その父親に対する歪んだ感情というか、父を見返すみたいな気持ちもあったのか、
父が進める銀行員ではなく、自分の好きな道を進む、、、それが歌手だったわけで、
アイドルになろうと自分の顔をお直し(要は美容整形)までしてしまう姿には驚きつつ、
父親の存在がクロードをそうさせたんだな、、なんて思いながら観ていました。


人気歌手になった後も、流行りのものを取り入れて
自分の人気を保つ、いや、更にファンを増やそうとする、その上昇志向は凄いです。
(オーティス・レディングのライブを観た後、自分が歌う横にアフリカ系の女性2人を立たせて
 自分と一緒に踊らせたり、なんてことをどんどん取り入れていきます)


まあ、演じている俳優さんが序盤どうみても20代前半とかには見えず、
えー、若くないし。。。 なんて感じだったのですが、途中からは年相応になっていくというか、
口パクなんだとは思いますが、とにかく歌って踊る姿は、なかなかの演じぶりです。


夫を亡くした母は寂しさを紛らわせようとギャンブルにはまるという破滅、
その母をクロードは愛しながら、一方では女性関係にだらしなく、
糟糠の妻とは別れ、次から次へと若い女性に手を出すあたりはお約束なのかもしれませんね。


フランク・シナトラへ曲を提供し、それをイギリスのロイヤルアルバートホールのコンサートで歌い上げ
コンサートにきていた母を喜ばせる、、、そういう一面がある一方、人間的には傲慢さが目に付く人で
(成功者に群がる人がたくさんいたからそうなってしまうのもあるかもしれませんが)
見ていても決して共感はしがたいのですが、この人あって、あの名曲が世に広まったと思うと
こういう人の存在を知らなかったということに我ながら驚きました。


というわけで、名曲をうんだ男の一生というか、描き切った感じが意外に面白かった
「最後のマイ・ウェイ」でありました。


って、本当に邦題はどうにかならないのかしらね。(V)o¥o(V)


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lovin

マイ・ウェイ、この前TYOがライブでカバーバージョンやってて、
なぜか被ってる感じが楽しい~~。
いい曲ですよね。
by lovin (2014-09-30 23:33) 

うつぼ

lovin姐さん、こんにちは。
カラオケで歌われるとちょっと引きますが、、、永遠の良歌だと思いますねぇ。
って、TYOでカバーするっていうのがちょっと驚いちゃった。
by うつぼ (2014-10-02 12:36) 

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