SSブログ

映画「3人のエンジェル」を観る [映画(さ行)]

お釜さんが主人公の映画、というだけで借りました。(^_^.)

3人のエンジェル [DVD]

3人のエンジェル [DVD]

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • メディア: DVD

あらすじはamazonさんより。

ドラッグクイーン・コンテストの予選を勝ち抜いたヴィーダ(パトリック・スウェイジ)ら3人は、
ハリウッドで行われる全国大会に出場するため、ポンコツ・キャデラックで大陸を横断する。
が、中西部で車が故障し、さびれた町に滞在するはめに。
はじめは町の人々に反発していた3人だが、さまざまな出会いを通して心を通わせていく。

 

原題は"To Wong Foo, Thanks for Everything! Julie Newmar"です。


ドラッグクイーン3人がどうやってLAまで行こうか相談しているレストランの壁に
掛けてあったジュリー・ニューマーの写真に書いてあった彼女のサインが映画の原題。
Wong Foo(ウォン・フー)という中国人っぽい名前が誰なのか、
結局最後まで分かりませんが、この写真(の額)が映画に最後まで登場するので、
こういうタイトルをつけたのかもしれません。



一言で言えば、NYからLAまでのドラッグクイーン3人によるロードムービーです。

簡単にあらすじを書きますと、

ドラッグクイーンコンテストのNY代表になった(同点1位)のヴィーダ(パトリック・スウェイジ)と
ノグジーマ(ウェズリー・スナイプス!)の2人、LAでの決勝大会に行くためにもらった副賞は
往復航空券2人分。そこにくっついてきたのがチチ(ジョン・レグイザモ)。
チチも連れて連れていくとなると資金不足で航空券代は捻出できないと思った2人、
なんでも相談に乗れる男(ロビン・ウィリアムズ)に相談し、
航空券と引き換えに自動車ディーラーを紹介してもらい、
(この時、旅のお守り代わりにレストランに掛けてあったジュリー・ニューマーの写真を
 ヴィーダがこっそり外して持ち帰ってしまいます。)
ディーラーからLAに行くならトヨタのカローラ、と勧められながらも
見た目のかっこよさで中古キャデラックを50ドルで買ってLAまで車で移動することに。。。
(ディーラーはキャデラックじゃ無理、というのですがオープンカーはオシャレと思った3人が
 堅実なカローラを即却下して旅に出ます。。)

途中、夜になっても宿が見つからず何もないところで車を停めていると
そこに白人保安官のドラードがやってきて運転免許証の提示を要求します。
この保安官は黒人(ノグジーマ)、ヒスパニック(チチ)を明らかに差別するような男。

免許証の写真と実物があまりにかけ離れている為(笑)見せたくないと思ったヴィーダは
色仕掛けで回避しようとするものの、保安官に股間を触られ突き飛ばした拍子で
ドラードは地面に頭を打ち付けて死んでしまいます。(本当は意識失っただけなんですが)


慌てて逃げる3人。
(この時ヴィーダは大きなサイズのサンダルを現場に置いてきてしまいます)

が、LAまでその車じゃいけないよ、というディーラーの言葉通り、車は途中でエンスト。
お釜がヒッチハイクなんて無理、というヴィーダとノグジーマに対して大丈夫というチチ。
結局チチがヒッチハイクした若い男性の車に乗って田舎町に到着。

部品交換で数日その町に滞在することになった3人が、自分の性を隠しながら
小さくて閉鎖的な街の住民たちと交流しながら和気藹藹とした空気に変わっていきます。

が、実は生きていた保安官が自分を痛めつけたドラッグクイーンを探しに
(仲間に失笑された為、更に依怙地になって絶対見つけてやる!という気持ちで)
この田舎町にやってきます。。。ヴィーダ、ノグジーマ、チチはどうなるの????




って話です。

プリシラ [DVD]

プリシラ [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
  • メディア: DVD

3人のお釜さんのロードムービーっていったらこれじゃん、と思っていたのですが、
この作品のヒットにあやかってアメリカでも作ったらしい、です。(笑)


最初はポンコツキャデラックを走らせて痴話喧嘩ばかりの3人に
「うーん、プリシラの二番煎じにしてもいまいちかも」と思って観ていたら、
田舎町に着いてから住民たちと心が通じ合う展開になってから面白くなりました。

こんなにごっついお釜さんなのに(特にウェズリー・スナイプス)男だと気付かれることがなく、
お釜、黒人、ヒスパニックというマイノリティで差別されることがないまま住民に溶け込み、
(都会からやってきた派手な人、というカテゴリーで観られます)
夫がなくなってから誰とも口をきかない老婆と(彼女の好きな)映画の話題で仲良くなり、
奥手で好きな人に告白できない少女の背中を押し、家庭内暴力に苦しむ女性を助けます。

保安官に追われた3人を住民たちが助けた後、
実は3人が男性であることを住民(一部かもしれませんが)が知っていたということを
ヴィーダが知るのですが、全体的には細かいところに突っ込みを入れなければ大変心温まります。

細かいっていうのは、例えば、チチを女性だと思って熱を上げる好青年が
あっという間に少女を好きになってしまうところとか、人種差別について描いていないこととか、
プリシラだと保守的な田舎町でお釜が差別されて嫌がらせを受けたりするのにこの映画では
同じような保守的な田舎町なのに全然そんなことがないとか、、、ま、嫌がらせされたら
この映画自体の話が成立しないから仕方ないか、とかとか。

タイトルのジュリー・ニューマーは最後の最後に本人が登場します。(年とっててもキレイ)

あと、3人を追いかける差別バリバリでばかっぽいドラード保安官を演じたクリス・ペン、
(ショーン・ペンの弟ですがすでに他界)
役柄にぴったりな風貌と演じっぷりに脇役ながらバカっぽい姿に大笑いしてしまいました。


アバズレっぽかったチチがヴィーダやノグジーマによって素敵なドラッグクイーンに生まれ変わる、
最後のシーンでは驚きましたが、肩ひじ張らずに観られて笑って最後には明るい気持ちになれる
「3人のエンジェル」でありました。


nice!(8)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 8

コメント 2

rtfk

少しの間ご無沙汰いたしました。。。
久しぶりに飛行機に乗って
仕事に行ってました。。。

by rtfk (2012-06-06 10:24) 

うつぼ

rtfkさん、こんにちは。
そんなに律儀にご挨拶いただいて恐縮です。。。

by うつぼ (2012-06-10 10:50) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0