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「ゴッドファーザー」三部作を観る [映画(か行)]

年末年始の映画鑑賞の中で、こういう休みでないと一気に見られないし、、と
借りたのがゴッドファーザーでした。

ゴッドファーザー PartI <デジタル・リストア版> [DVD]

ゴッドファーザー PartI <デジタル・リストア版> [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD

ゴッドファーザー PartII <デジタル・リストア版> [DVD]

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  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD
ゴッドファーザー PartIII <デジタル・リマスター版> [DVD]

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  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • メディア: DVD

かなり昔にビデオで見ただけなのですが、20代前半で見ただけで
覚えている場面がところどころの薄らぼんやり、、なので、
中年になってから見たらどうかしら、、なんて思い借りました。


が、3本一気に観ると9時間くらいございまして。(汗)

でも、折角だからまとめて続けて観たいし。(^_^.)


なので、途中休憩を挟みながら3作続けて鑑賞いたしました。。。 


とても長かった。。。。でもやはり続けてみてよかったと思っております。。。




で、取敢えず、注意散漫なワタクシ、今回は見ながらえ?え?と思わないように、
よい場面を見逃さないように、と事前にwikipedia先生で予習しました。


(ゴッドファーザーについて)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC

(ゴッドファーザーⅠ)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

(ゴッドファーザーⅡ)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BCPARTII

(ゴッドファーザーⅢ)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BCPARTIII

 




お話は、、、、

家族を失った9歳の少年がイタリアからアメリカにやってきて
イタリア系アメリカ人として一代でファミリー(帝国?)を築き上げたヴィトー・コルレオーネ、と、
その一族の物語。

目茶苦茶端折って言えば、そういう話なのですが、とにかくスケールが壮大です。

パートⅠでは、帝国を築いたヴィトーの娘(タリア・シャイア、コッポラの妹なんすね)の
結婚式から映画が始まりますが、その後、ヴィトーが銃で撃たれ重傷を負ってから
それまで親のビジネスを否定的に思っていた三男マイケル(アル・パチーノ)が
長男ソニー(ジェームズ・カーン)の死の後、ファミリーを守る為、父の跡を継ぐ覚悟を決めます。

パートⅡでは、ヴィトーがイタリアからアメリカにやってきてからファミリーを築くまで、と、
父の跡を継いだマイケルがゴッド・ファーザーとしてファミリーを守ろうとする姿を
交互に映し出します。。。

で、パートⅢ。

ⅠとⅡは2年しか空いていないのですが、ⅢはⅡの16年後に公開されていて、
3部作というよりは「マイケルの死」としてコッポラが描きたかったというとおり
非合法ビジネスから、バチカンの大司教を利用することで合法ビジネスへ転換を図る、
そのマイケルの晩年は嘗て父が築いたファミリーや絆とはかけ離れていく。。。





今みても非常に見ごたえがある映画です。


なんていってもヴィトーを演じたマーロン・ブランドとマイケル役のアル・パチーノ。
そして、パートⅡで若い頃のヴィトーを演じたロバート・デ・ニーロは堪らなく素敵。(^_^)

wikipediaのトリビア的記述を読んでへぇ~、と思ったのが、
撮影現場でわがままで既に当時落ち目に見られていたマーロン・ブランドが
出演料ゼロ(興行成績の何㌫のみいただく)という契約でこの役を演じたのですが、
それほどヴィトー・コルレオーネ役を演じたかったんですね。


ただ、パートⅠが大ヒットし、パートⅡ出演の要請を受けたとき(若い頃のヴィトー役で)
前作での待遇が悪かったことを理由に出演を拒否した代わりにロバート・デ・ニーロが
出演して更にヒットしたわけで、結果的にはよかったわけで。。。。

ロバート・デ・ニーロも、パートⅠでジェームズ・カーンが演じた長男ソニー役のオーディションを
受けて落ちたものの、コッポラがⅡで大抜擢した、というのですから、何がどう転ぶか、
キャスティングで作品の出来が左右されるというのが面白いですね。


というジェームズ・カーンはⅠのヒットに気をよくしたらしく、Ⅱでちょびっとしか出演していないのに
ギャラは同じだけ頂戴した、とか(笑)、Ⅰ・Ⅱでファミリーの養子で弁護士のトムを演じた
ロバート・デュバルは、Ⅲで出演料の折り合いがつかず出演しなかった為に、
マイケルとの確執を描く予定が、筋書きを大幅に変更せざるを得なかった、、、とか
ハリウッド俳優はなかなか強気なんだなあ、なんて思いました。(^_^.)

三男マイケル役も当時既に人気のあったロバート・レッドフォードを推す製作側に
コッポラは無名のアル・パチーノを推して結果的にはアル・パチーノを起用したそうで
ロバート・レッドフォードがイタリア系移民???に見えたかどうか、、、想像すると
やっぱりアル・パチーノでよかったような気がいたしました。。


また、ロバート・デュバル、、ⅠとⅡで大分見た目が違うので??と思ったら
Ⅰでは若く見せるために鬘着用だったとか。 役者魂というかなんというか。(笑)

また、パートⅢでマイケルの甥(ソニーの私生児)ヴィンセントを演じたアンディ・ガルシアは
当初ニコラス・ケイジが演じる予定だったとか、マイケルの長女メアリー役はウィノナ・ライダーが
演じる予定だったのが、コッポラの娘、ソフィアが演じた、とか。

アンディ・ガルシア、今見ると結構演技が粗いような気がしますね。(^_^.)
父ソニー(ジェームズ・カーンが演じていた)の短気で血の気が多いけれど思いやりのある性格を
演じきれていなかったような気がします。。あとは物凄い胸毛、、私はダメでした。。(-_-;)

ソフィア・コッポラ、今は監督として活躍されていますが、
アル・パチーノと元妻ケイ(ダイアン・キートン)間に生まれた娘がどうしてソフィア・コッポラ?と
劇場で見たときにも突っ込みいれたくなった記憶があったりして、
wikipediaで当初ウィノナ・ライダー、なんて読んでしまったら、そっちで観たかったかも、、、
なんて本気で思ってしまいました。。。
(ウィノナ・ライダーの素行も含めて別に好きではないんですけどね(^_^.))




家族を殺され、故郷を離れてはるばるアメリカにやってきて、
家族と絆を大事にしながらコルレオーネファミリーを築き上げていくヴィトーに対し、
跡を継いだマイケルは父親と同じように家族や絆を大事にしようとするのですが、
ファミリー(組織)を守ろうとするあまり家族を失っていくのが観ていて切なく思えました。
そうなってしまうのが時の流れなのか、マイケルの醸し出す他人を寄せ付けない雰囲気なのか、
守ろうと思えば思うほど自分の大事な家族が離れていってしまう、、、
妻も遠ざかり、長男はマフィアを嫌って音楽家を目指す中、
唯一マイケルの側にいてくれた娘メアリーも甥ヴィンセントと恋仲になり
反対すればするほど娘が反発していく。。。。

戦前にヴィトーが移民した頃から戦後のアメリカの移り変わりにあわせて
コルレオーネファミリーも移り変わっていく様子を重ねて描いているようにも思えました。


Ⅰでマイケルが初めて人を殺す場面、そしてⅡでヴィトーが初めて人を殺す場面、
人を殺せば元には戻れないという覚悟で人を殺す2人の表情、これは必見です。
これをきっかけに2人が戻れない道を進んでいくのが私には特に印象に残りました。


あとは、Ⅰで娘コニーとゴッドファーザーのヴィトーが踊るシーン、と、
Ⅲで娘メアリーとマイケルが踊るシーン、、この2つも重ね合わせてみると印象深いです。

ま、Ⅲはソフィア・コッポラなんですけどね。。(^_^.)
最後に撃たれて死んでしまうシーンではさすがにウルっとしましたが、
やはりウィノナ・ライダーで観たかったような、、、気もいたします。。。。


また、ニーノ・ロータ作曲のテーマ曲は、、本当に素敵ですね。
パートⅠでなかなか流れないなあ、と思っていたら1時間37分経った頃にやっと流れました。。。
でも銃撃されたヴィトーが病床で自分の生まれたシシリア島を思い浮かべるところで流れるので
流れた途端に思わずジーン、、、ときてしまいました。。(;_;)


このように壮大なスケールで描かれる作品は最近の作品では製作が難しいのかもしれませんし、
やはり名作といわれるのも納得だなあと今回改めて思い、惹きこまれるように観ました。


Ⅰ・Ⅱで完結する、、といえなくもありませんが、折角でしたら是非Ⅲも合わせてみてほしい
「ゴッド・ファーザー」でありました。


krauseさん、私もDVDセット買ってしまうかも!(^_^)


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コメント 14

rtfk

理屈抜きで大好きです^^)
by rtfk (2011-01-13 10:00) 

little_snow

3部作、9時間ですか・・・長いんですね~

私は部分的にしか観たことないんで、いつか観れるかなぁと
思っておりましたが、うつぼさんの感想を見たら、これはぜひ
観なくては!!という気持ちになりましたよ。

2月の3連休にでも観ようかな・・・

アル・パチーノもデ・ニーロも好きです(^^)
by little_snow (2011-01-13 12:35) 

krause

DVDを買って、何度も観るのも良いと思いますよ。因みに、ハーバード大学のマイケル・サンデル教授も、「ゴッドファザー」のファンだそうです。
by krause (2011-01-13 16:25) 

cocoa051

3部作を一気に観るのも骨が折れそうですね。
ゴッドファーザーといえばコミックを思い出します。
by cocoa051 (2011-01-13 17:56) 

bluebird

Ⅲ観てないんです・・・
Ⅰがやはり最高ですよね、おっしゃるとおり、テーマ曲が流れるシーンが本当に好きです。

姐さんによる、ウィキペディア先生の解説も分かりやすくていいですねぇ。
キャスティングの裏話とか・・・
(ニコラス・ケイジの件は知ってました・・恥ずかしながら好きだったので・・だったかよ!w)

どうしよう・・・3部作続けて観たくなっちゃったぢゃないか~!
by bluebird (2011-01-13 22:51) 

うつぼ

rtfkさん、おはようございます。
かなり長い作品なので観るのは大変でしたが、
今回見て改めて名作だなあと思いました(^_^)
by うつぼ (2011-01-14 06:44) 

うつぼ

little_snowさん、おはようございます。
3日間毎日一つずつ観る、、、のもいいと思いますが、お勧めは
やはり続けて一気鑑賞です。。(^_^)
アル・パチーノもロバート・デ・ニーロも若い頃の姿が素敵です。
是非是非ご覧ください。(^_^)
by うつぼ (2011-01-14 06:47) 

うつぼ

krauseさん、おはようございます。
DVD、、手元に欲しいです。。
セットで買うとお値段それなりですが、お年玉で、、、なんて
本気です。(^_^)
by うつぼ (2011-01-14 06:48) 

うつぼ

cocoa051さん、おはようございます。
コミックがあるんですか。。知りませんでした。。。
今見ると出演している俳優さんが豪華で、あの人もこの人も!
と少々興奮気味に観てしまいました。。
krauseさんのように手元にほしいです。。
by うつぼ (2011-01-14 06:50) 

うつぼ

bluebird姐さん、おはようございます。
Ⅲだけ観ても全然面白くないのですが(笑)、続けてみると
味わい深いですよ~!
一日1本ずつ観るとか、頑張ってみてくださいね。
by うつぼ (2011-01-14 06:52) 

lovin

9時間、どっぷり浸れるっていいですね~~。
前にイエローモンキーDVD BOXのときもさすがに2本続けても無理だった。。
ゴッドファーザーはワタシも曖昧な記憶なので観てみたいです。
by lovin (2011-01-15 01:27) 

うつぼ

lovin姐さん、こんにちは。
9時間も映画観る機会なんてないので座り疲れでした。(^_^.)
ま、途中寝っころがったりしてましたけど。(笑)
とにかく続けてみたほうが面白いので3日間で、、、というのも
ありかと思いまっす。
by うつぼ (2011-01-15 11:15) 

へろーめ

一気に見るのですか・・・・・・・
途中で寝ちゃって、見直したりして
一日以上かかりそうな気がするw

by へろーめ (2011-01-15 22:21) 

うつぼ

へろーめ兄さん、こんばんは。
一気に観る機会もなかなかないと思って観ましたが
かなりきついので暫くやめとこうと思います。。。
by うつぼ (2011-01-16 19:32) 

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