NYの旅09~メトロポリタン博物館編③~ [アート・美術館(海外)]
皆さんが少々メトロポリタン博物館に飽きてきた頃かとは思いますが、
もちょっと続きます。 頑張って読んでね。(^^)
エジプト~武器甲冑~とメジャーからマイナーなエリアに移動してきましたが、
更にマイナーなところへ移動します。
向かった先は、 「楽器」のコーナー。
ここはいつも空いているのですが、ワタクシ的には外せません。
前回来た時に思わずぐっとこみ上げた品を改めて確認したかったのでございます。。。
私から観てもかなりマイナーなコーナーですが、
ここまで展示品を揃えているのはアメリカではここくらいかな、と思ったりしてまして、
音楽に興味のある方は是非一度は観ていただきたいところでっす。(^^)
ドアを開けて日本の武器甲冑コーナーよりも更に薄暗いところへ入ると、
最初は金管楽器のコーナー。
なかなかユニーク
渦巻状 吹くのが大変そうです
デルフト焼 落としたら割れそうで怖くて吹けない。。
これは現在のものと変わりませんね
続いて木管楽器コーナー。
クラリネット
歴史が浅いからか普通かな。
ベニー・グッドマン御大ご使用の楽器。
「スウィングの王様」ベニー・グッドマンが最後のレコーディングで使用した楽器。
そんな大事な楽器が展示されているなんて、さすがメトロポリタン博物館。
サックスの前身のような
一番右の形が面白いですね。
キーボードもくっついた弦楽器。
で、ピアノやハープシコードの反対側に
ギターコーナー
細工が非常に細かいっす
で、
このギターコーナーで
私が再びお会いしたかったのが、、
このギター達
ああ、また会えました。。(;_;)(;_;)(;_;)
現代ギターの神様、アンドレス・セゴビアが使用していたギター也。
- アーティスト: セゴビア(アンドレス),ポンセ,トゥリーナ,ロドリーゴ,カステルヌオーヴォ=テデスコ,ヴィラ=ロボス,ペドレル,ルーセル,タルレガ,トルロバ,ソル
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2002/10/30
- メディア: CD
この人ね。
「禁じられた遊び」でおなじみのナルシソ・イエペスも有名ですが、
現代のギター奏法を確立したセゴビアはやはり神様なのでせう。
で、ボケボケですが説明書きを見ますと↓
左のギター
右のギター
右は、スペインの名工マヌエル・ラミレス製のギターで材質はブラジルのローズウッド。
19世紀後半にアンダルシア地方で人気のあった11弦ギターを6弦に改造し
その後、セゴビアが使うようになった、とあります。
左は、ドイツのヘルマン・ハウザー製のギターで材質は同じくローズウッド。
1937年ベルリンで開催されたコンサートでセゴビアが初めて使ったとか。
セゴビアはこのギターを1962年のレコーディングまで使ったそうで、
ギターの設計図は博物館(楽器部門?)で閲覧ができると書いてあります。
前回来た時は、右のラミレス製ギターが特別ガラスケースに入って展示されていたのですが
今回は更に1本ギターが増えており、もーヒデキ感激。(^^)
暫しガラスケースの前に陣取り(というか周りに人、殆どいなかったし)
ギターを眺めておりました。。。
こういう展示が出来るのもやっぱりメトロポリタン博物館。
入場料$20も決して無駄ではないよ、、、、と感極まりながら妙に納得したりして。
と、ギターとのご対面も果たせて満足のまま、
吹抜けのところに出ると、眼下には西洋の騎士団達
そして、振り返るとアルマジロの形そのままのギター
吹き抜け前に置かれているあたり、傍流というかやや色物系に扱われているような。
更に前方のドアを開けて楽器コーナー②に進みますが、ここからはかなり手抜きな展示でした。
①が西洋の楽器の展示で、②はその他、って感じ。
最初にあったのはアフリカ楽器。
EW&Fのモーリスホワイトでお馴染みカリンバ
コンゴの太鼓 ちょっとシュール(笑)
更に進むとアジアのコーナーですが、非常に薄暗い中、
琵琶や太鼓や三味線などの和楽器
二胡などの中国楽器
シタールなどのインド楽器などなど
と、とりあえず並べて飾りました的な展示で苦笑。。。 三味線なんて茶色に変色してたし。。。
おまけに、
これも楽器???
と、西洋楽器とその他の落差に苦笑しましたが、
兎に角セゴビアのギターにお会いできたので感激しまくりでありました。
さすが、入場料$20。
今度は絵画コーナーへレツゴー三匹♪
現在ではワシントン協定によりご法度となった、ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)を使ったラミレス製ですか・・・一度、この目で見てみたいものです。
アルマジロの甲羅のギター、珍品だけど、弾いているうちにお腹や腿がゴリゴリ痛くなりそうですね(苦笑)
やっぱり、ヒデキ感激!ギャランドゥー!なミュージアムですねw
by ベアトラック (2009-06-07 07:21)
ここも興味あるものがたくさん展示されていますね。デルフトのホルンどんな音がするのでしょう。
by Krause (2009-06-07 10:09)
うつぼさん、こんにちわ!
何故だかずいぶんご無沙汰のコメントになってしまいました(汗)
メトロポリタンミュージアムって、ホントいろんなものが展示されているのですね。
クラリネットには思わず食いついてしまいました。かつての恋人なので(笑)
ホルンの巻き巻き具合いは、ギャグのようですが。
by LICCA (2009-06-07 18:06)
ベアトラックさん、こんばんは。
ええ、ホントにヒデキ感激!ギャランドゥー!でした。(笑)
ローズウッドは今はご法度なのですか。。そんなことは露知らずでしたが
神様のギターをガラス越しでも見られるというのはありがたいものです。。
アルマジロのギターは実際弾く様子が動画で観られたら面白いのですが
もしかしたら単なる飾り、、かも。(^_^;)
by うつぼ (2009-06-07 20:22)
Krauseさん、こんばんは。
デルフト製のホルン、、、気になるのですが、金属ほど音が響かないかな、
なんて鑑賞用に作られたものかも、、、なんて思いました。(^_^;)
by うつぼ (2009-06-07 20:23)
LICCAさん、こんばんは!
こちらこそご無沙汰で。(^_^;)
クラリネット、、私も中学生の頃ブラスバンドで吹いていたので
何となく今でも見入ってしまいます。。
LICCAさんの恋人ほどじゃないのですが懐かしく感じますね。(^^)
by うつぼ (2009-06-07 20:27)
昔々、学校でトランペットやチューバを吹いていたことがあるので、ちょっと興味があるコーナーです。
ま、今は何も吹けないし弾けませんが。(^^;
by kou (2009-06-07 22:35)
多種あるローズウッドでも、ブラジル産のみ(Jacaranda、通称「ハカランダ」)がワシントン協定に抵触する絶滅危惧種のようです。1993年から、ブラジルからの輸出が禁止となりました。
他のインディアン・ローズウッド、ホンジュラス・ローズウッド等は、現在も楽器や家具の材料として使われています。
by ベアトラック (2009-06-08 10:09)
楽器も展示されているんですか。ホント、展示物のジャンルが広いですね。
アルマジロのギターなんてものがあるなんて!(笑)
ネックの部分が無かったら、洗濯板みたいに見えるかも。。
by うたに (2009-06-08 12:17)
kouさん、こんばんは。
kouさんも楽器演奏されてたんですね。
私も今は持っていないし吹かないし、、ですが、(^_^;)
これだけ並んでいるのを見ると、昔ブラスバンドで練習していたことを
思い出しましたねー。
by うつぼ (2009-06-08 20:58)
ベアトラックさん、こんばんは。
解説ありがとうございます。(^^)
ラミレスのギターは今でもかなり人気がありますが、材料も今となっては
貴重なものなのですね。
セゴビアの音源は古いものばかりなので、このギターでどなたか演奏して
くれるのを聴く機会があればいいのにな、、なんて思いました。
by うつぼ (2009-06-08 21:04)
うたにさん、こんばんは。
楽器の展示があるのは広い証拠なんでしょうね。(^^)
アルマジロは動物愛護の観点から考えてどうなのか、、と思いつつ、
それだと三味線もそうか、、などと思ったりしました。(^_^;)
by うつぼ (2009-06-08 21:08)
楽器のコーナーなんてあるんですね。
カリンバがあるとはびっくり。
でも、楽器は弾いてなんぼ?
音も聴いてみたいかも。(笑)
by lovin (2009-06-09 00:37)
lovin姐さん、おはようございまっす。
カリンバ、壁一面に飾ってありました。(10くらいはあったような)
確かに楽器は弾いてなんぼですが、②の方はかなり老朽化していた感じで
飾っておいたほうがいいかな、なんて思いました。(^_^;)
by うつぼ (2009-06-10 06:42)
ダンナは若かりし頃セゴビアのコンサートに行ったことがあるらしく、この記事を読んで「うつぼさん、セゴビアに感激してるよ♪」とうれしそうにしていました(^_^)
私はというと音楽というか楽器にはとんと縁がないのですが、美術品の要素もあったりしてこういう展示もおもしろそう。さすがメトロポリタン美術館ですね。
by satokot (2009-06-10 10:10)
satokotさん、おはようございます。
ダンナ、、、、生セゴビアを聴いたのですか。。。いいないいなー。。。。
私も普段は美術館などに足を運ぶことは少ないのですが(行列嫌いで)
海外に行くとつい観たくなりますね。おのぼりさんなので。(笑)
by うつぼ (2009-06-11 06:35)