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銀座「BEIGE TOKYO」でセップ茸祭り [呑んだり食べたり(欧州料理)]

こんなショボイタイトルしかつけられない己にガッカリなのですが(-_-;)
今回は高級フレンチに行った話。(9月中旬の話です)

滅多にないことなんで私も慣れてない訳で。(笑)

アラン・デュカス BEIGE TOKYO」でディナーをいただきました。

銀座の賑やかな通りにあるDSCF8566.jpg シャネルビルですが、
レストランの入口は横の細いマロニエ通り沿いです。
受付の女性に予約名を告げてエレベータで10階へ。
DSCF8567.jpg エレベータのボタン
シャネルマークのボタンで真ん中にはSALONってありましたが何でしょう?
で、このボタンの上に鏡があって更に上に一つだけ設置されている
DSCF8590.jpg このボタン(ボンヤリですがBEIGEと書いてあります)を押して
乗った扉と反対側が開くとシャネルマークを胸につけた女性がお出迎え。

スゴイナー。 お出迎えだけで感心してしまいます。

エレベータを降りてすぐのところに待ち合わせ用のソファがいくつかあって
私も一緒に食事する方々を座りながら待っていると
DSCF8569.jpg ハーブウォーターをいただきました。スッキリとした味わい。

シャネルスーツのようなツイード風のデザインのテーブルには
DSCF8568.jpg ミニ盆栽があったりして海外から見た今流行りのニッポンな感じ。

全員揃ってからテーブルに案内されますが、窓側の席、ではなくちょっと中のテーブル。
椅子やクッションの生地はやはりシャネルスーツのツイード、のイメージ。
天井は高くて照明も十字に重ねたり、と面白いつくりです。

写真が撮れるのかどうかお店の方にオドオド聞いてみたら
フラッシュ無しでしたら問題ありません、とのことでしたので
他のお客さんに胡散臭く思われない程度に(本人そのつもり)撮りました。

という訳でいつものような全開感はございませぬ。。。

初めにBEIGEの刺繍された冷たい濡れタオルを出していただきサッパリした後に
メニューをいただきました。
おススメは秋のセップ茸中心スペシャルコース。
DSCF8746.jpg 真ん中にBEIGEとエンボス加工されているメニュー
DSCF8749.jpg これがセップ茸コース

メニューをいただけるか聞いたところ後ほど日付を入れて差し上げます、とのことで
よく読まずに注文してしまったのですが、結局メニューをいただけぬまま帰ってきてしまい
(それに気づいたのは帰りの電車の中でした。トッホホホ。。)
後日、知人が銀座に行った時に立ち寄って貰ってきてくれたので写真に撮れました。(^_^;)
(お店の方は知人に予約名や日時、食べたコースを細かく聞いてからメニューをくれたとか)

デザートだけは6種類くらいから選べるのですが(他の料理は全てFIXされています)
何も食べていない時にデザートを決めるのはちょっと違和感アリ。
メインまで食べた後、自分のお腹の満足具合などを考えてデザートが選べればいいのにな、
なんて思いながら先にデザートを注文し、まずはシャンパンでカンパイ。(残念乍ら写真無し)
HENRIOT(アンリオ)というシャンパンは柔らかいというか優しい味わいというか、
すっきりしながらも余韻が残るというか。要は「美味しい」シャンパンということで。(^^)

アミューズブーシュにチーズを練りこんだプチシューをいただき、
イチジクなどの入ったパンをトーストしたものを食べながらシャンパンシャンパン。。

因みにパンにつけるバターは普通のものと、セップ茸を練りこんだもの2種類出してくれます。
バゲットにセップ茸入りのバターを塗ると味わい深くて美味でございました。。。

すみません、この辺りまでオドオドしていたので写真は撮っておりません。(というか撮れず)
その後からはポツポツと撮れるようになりましたので、、、どうぞ。↓

DSCF8570.jpg テーブルに着くとこんな感じ 

と、前菜がまいりました。
DSCF8571.jpg 「ポトフ 秋の香りのジュレ」
セップ茸をはじめトマトなどを野菜のコンフィ(とお店の方は言っていたような)の上にのせたもの。
紅葉が添えられているのが和風な感じですね。
日本の有名な陶芸家(名前失念)が作ったお皿だそうで
食べ終わった後に持ち上げたら非常に軽くてビックリ。。。
味は和洋折衷な感じで火の通った野菜の上に生の野菜を合わせるというのが面白く。。。

次に出てきたのは、
DSCF8572.jpg 「鴨フォアグラのポシェ セップ茸と松茸のブイヨン」
焼かずに軽く火を通した(感じの)フレッシュフォアグラにセップ茸や野菜がのっていて
合わせた茸と鴨のスープ(テーブルで注いでくれます)の香りが堪らな~い。(^^)

この後からお店の中では結構高めの赤ワインをいただきましたが、
とにかく御馳走になる身としては大事に大事に飲ませていただいたので
(というかグビグビ呑めるお店ではないな、と思いまして)
おまけに写真もドキドキしながら撮っていた為、ワインの写真はございませぬ。

と、初めての来店でドキドキの私の前を通り過ぎるグループのお客さん達。。。
奥の窓側の席を衝立で仕切って半個室のようにした一角に消えていったお客さんの中に、
指揮者の大友直人さんがいらっしゃいました。。。
ホスト側と思しき女性がお店の方々に「お久しぶりです」なんて挨拶しているのを見て
私もそんなこと言ってみたいけれど、このお店も今回限りかもしれないしなあ、なんて思う私。

ロト6が大当たりでもしないと無理でしょうな。(笑)


DSCF8573.jpg 「栗粉のラビオリ セップ茸のデクリネゾン」
これもテーブルでセップ茸のソースをかけてくれました。
栗を練りこんだ生地のラビオリの中にはセップ茸、
その上にソテーしたセップ茸と生のセップ茸。 色々なセップ茸を楽しめます。

香りがいい上に食感も柔らかいような歯応えあるような、、、幸せ~。(^。^)

もっとコッテリしているかと思いきや味も濃すぎず程よく美味~。

メインは、DSCF8575.jpg 
「甲殻類とセップ茸のスライス ウイキョウとイチジク ドルチェ・フォルテ・ソース」

甲殻類アレルギーの人には厳しいだろうな、と見た途端に思いました。
私は甲殻類大好きなので嬉しかったのですが。
赤座海老、あさりなどの甲殻類に様々な野菜とイチジクマーマレード(下に敷いてあった)、
テーブルでささっとかけてくれたソース。 ちょっと甘めかな。

もう1つのメインは、
DSCF8576.jpg 鳩です  クルックー(それは土鳩か)
「クルミをまとった鳩胸肉 根菜とポレンタ セップ・ド・モンターニュ」

骨付きは手でカプッと食べる為、フィンガーボールを出してくれました。
骨がついていない方はチーズの衣をつけて焼いているのか、かなりコッテリ。。。
テーブルでかけてくれたソースはサルミソースで仕上げに鳩の血を入れているそうで。
お皿の真中にはスライスした生のセップ茸と、チーズを使ったソースの上に
DSCF8577.jpg 細かく刻んだセップ茸がたっぷり。。。

前菜はさっぱり和洋折衷な感じでしたが、徐々にこってりしていくというか、
全体的には塩気は控えめながらソースは甘めこってりが多いかも。

お腹一杯になったのですが、最初に頼んだデザートがこの後やってきます。。。

この辺りから元々薄暗い照明が更にググンと暗くなるので写真が更に見づらくなります。

と思ったらその前に、
DSCF8578.jpg チーズ 「ブリヤ・サヴァラン クルミだれ」

好きなものが選べるかと思ったらフレッシュチーズのみ。

洋風みたらし、という感じの濃厚甘口ソースがコッテリ鳩ソテーの後にはくどくて、、
ソースなしでそのままいただきました。


更に小さいグラスに入ったDSCF8582.jpg ムースがテーブルに。
ラズベリーの甘酸っぱいソースはよかったのですが、
ムースがフレッシュバジルで、、全員:「合わないような気がする」。

更に更にDSCF8580.jpg小さい御菓子がテーブルに。。
私は手前の黄色いものだけいただきましたが、
緑がミント、真ん中がチョコ、黄色が柑橘系のサッパリ系でした。
DSCF8581.jpg 可愛いのですがこんなに一杯出るものなんでしょうか(-_-;)

そして注文したデザートがテーブルに。
DSCF8583.jpg 「ピーチメルバ バニラのアリュメット」
これも下に敷かれたシャーベットの上に冷たいソースをサラサラかけて
ピーチスープのような状態に。
マダガスカルバニラアイスと一緒に食べても非常にサッパリしていましたが、
他の3人のデザートも念の為写真撮影。(この辺になるとちょっと大胆に撮ってました)

DSCF8585.jpg 
「ピンクグレープフルーツ カンパリ、ヴェルヴェーヌのムース」
非常にさっぱりしていて食べやすいらしい。。

DSCF8584.jpg
「カレ・シャネル チョコラプラリネ ヘーゼルナッツアイスクリーム」 一番人気とか
飴細工がアンテナのように天高く伸びていますが食べづらそうでした。
味は濃厚チョコレートでかなりコッテリの様子。。。

DSCF8586.jpg
「サブリマージュ マダガスカル産バニラ/アプリコット/ショコラのハーモニー」
これも比較的こってりだったようです。。。

これでDSCF8587.jpgコーヒーでオワリかと思いきや
(左においてあるのはカエルの置物。テーブルごとにデザインが異なっています)

DSCF8589.jpg ボタン型のチョコレート

更に「焼きたてのマドレーヌはいかがですか?」とお店の人がもってきてくれたので
小ぶりながらもマドレーヌ、食べちゃった。(-_-;)

ああ、もうダメ。おなか一杯でこれ以上は食べられませぬ。。

「マドレーヌ、お代わりはいかがですか?」再び声をかけられましたが、丁重にお断り。
心中では「もうカンベンしてください。。。」思っておりました。(笑)


ずっと食べていて思ったのですが、とにかく野菜を色々使っています。
ただ、水菜などを多用していてフレンチに??と思ったりもしましたが、
日本料理が変化しているようにフランス料理も変化しているのかしら、なんて思いまして。

ここはアラン・デュカスのお店ですが、
シェフはジェローム・ラクレソニエールさんとか。
その人と思しき外国人シェフが時々厨房からお客さんの様子を見に出てくるので
「こうやって様子を観たりするのね~」とシェフを見ていたら目が合い、
かなり距離があったにも関わらず私に向かって会釈してくださいました。
思わず会釈し返したのですが、この辺りも嬉しい対応ですね。

トイレも石鹸がシャネル、手を拭くタオルにもBEIGEの刺繍が入っていて
シャネル(マーク)大好きな人には堪らないと思われますが、
私は普段手が届かない(化粧品くらいならもてますが)ブランドなので
素敵な空間、美味しいお料理でも今回1回で十分かな、と思いました。

フランス料理といっても普段殆どいただかないのでそんな私が言うのもなんですが、
このお店は正統派と新しい流れの融合かな。
社会人になって幸運なことにフレンチのお店にあちこち連れていって貰ったことがありますが
お店の雰囲気は今ひとつながらシェフの心意気というか情熱がヒシヒシと伝わってくる
四谷の「北島亭」のどどーんとボリュームたっぷりなフランス料理や
銀座「ロオジェ」のスタッフを含めた上質の雰囲気と味わい、
京橋「シェ・イノ」の正統派で安心できる味、とかとか、
個人的には今まで機会があってコース料理をいただいたお店の方がよかったような。。。

なんて色々考えてしまいましたが、秋の茸の香り、味、食感を楽しめた「BEIGE」でありました。

 

(おまけ)
お土産に貰ったマカロンDSCF8591.jpg 料金に入っているんでしょうが。
かぼちゃ ローズティー チョコオレンジの3種。
美味だけれど一度に3個食べちゃうと普段お菓子をさほど食べない私は飽きました。。。


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Krause

このブログを読んでいるだけで緊張してきました。でも、一度行ってみたいです。
by Krause (2008-10-06 22:48) 

satokot

お店に入る前の段階からお手洗いの小物まで高級店であることを意識したお店ですね。私だったら緊張しちゃって味もよく分からないまま帰ってきちゃいそうです(笑)でもこういうお店もたまには行ってみたいものです。
by satokot (2008-10-07 09:28) 

ハッシュ!

なんだかすごそうですねー。
胃袋の大きさに自信のない私には、かなり試練かも。
by ハッシュ! (2008-10-07 11:42) 

うたに

"和"のテイストが入った感じがするフランス料理ですね。
フレンチというと、皿にちょびちょびっと料理がのって出てくるイメージがありますが、これは量も結構ありそうです。
あ~・・・でも、普段こういう所で食事したことが無いので、肩がこりそうだ。。(^^;)
by うたに (2008-10-07 12:33) 

snorita

ほほー、なんかこう斬新なフレンチですねえ。
「セップ茸と松茸のブイヨン」なんて、贅沢な。どっちか一つでもゴージャスねえ。
キノコの美味しい季節なんですねえ....ええなあ。
オージーには、キノコのそれぞれの違いは全く分からないのか、どのキノコも「マッシュルーム」だからなあ....涙。

このエレベータのボタンが、すごいね。
by snorita (2008-10-07 15:45) 

うつぼ

Krauseさん、こんばんは。
朝からキンチョウさせてしまいスミマセヌ。(-_-;)
社会勉強を兼ねて、、、という今回の食事ですが、ワタシも結構緊張しておりました。お陰であまり呑めなかったような。(笑)
by うつぼ (2008-10-07 22:19) 

うつぼ

satokotさん、こんばんは。
いたるところにシャネル、という雰囲気でビックリしつつ、面白くてあちこち観察してしまった感もあり、です。(^_^;)
自力では何とか頑張ってランチにいけるかな、というお店ですが、赤提灯ばかりでなく年に一度くらいはこういうお店に緊張しに行くのもよいかも。(笑)
by うつぼ (2008-10-07 22:25) 

うつぼ

ハッシュ!さん、こんばんは。
料理も序盤はよかったのですが後半からコッテリ凄くて更にデザート攻撃で。
ワタシも20代の頃だったらモリモリ食べきれるのでしょうが、中年になってさすがに応えました。。(-_-;)
by うつぼ (2008-10-07 22:27) 

うつぼ

うたにさん、こんばんは。
確かに前菜などは和のテイストが入っていましたが、後半の肉料理になるとフレンチだなあ、と思いました。
ワタシもこういうお店には滅多に行きませんので肩が凝るといえば凝るのですが、会話が弾んでお酒が美味しいと段々リラックスできるような気がします。。(^^)
by うつぼ (2008-10-07 22:31) 

うつぼ

snoritaさん、こんばんは。
エレベータのボタンは「監視カメラがあるだろうな」と思いながら思わず写真を撮らずにいられなかったというか。。。。田舎者なもんで。(笑)
フレンチも日本料理と同じで正統派からニューウェーブまで、って感じで多種多様なんでしょうね。(根っこの部分は同じだとしても)
秋といえばやっぱり茸ですよ~。オージーにもこの風情が理解できればいいのに。でも、ワイン祭り楽しそうだったからいいじゃないですか。ね?
by うつぼ (2008-10-07 22:36) 

Bonheur

いつもの居酒屋記事とは違う、緊張感が伝わってきました~。
美しいお料理のオンパレードですね。
私も特別な日に行きたくなりました。
by Bonheur (2008-10-08 16:19) 

うつぼ

Bonheurさん、こんばんは。
ええ、私も居酒屋ばっかりじゃなくて、たま~にこういうお店に行くこともある訳で(照)、そういう時は一応きちんとした服装で化粧もちゃんとして(普段結構適当なので)、雰囲気に和もうという努力はしております。。。
お料理はなかなか美味でしたが、どちらかというと正統派フレンチが好きなので、次にどこか行くとなると違うお店に行っちゃうかも。。。。
by うつぼ (2008-10-08 21:13) 

cocoa051

言葉がありません。一度は行ってみたいと思いますが・・・。
by cocoa051 (2008-10-13 08:35) 

うつぼ

cocoa051さん、こんばんは。
私も殆どご縁がないお店ですが、今回は運よく、という感じで行ってまいりました。ランチはもう少し気軽に行けるかもしれませんが、同じ予算なら違うお店もあるかな、、なんて思ったりもしますね。(^_^;)
by うつぼ (2008-10-13 20:43) 

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