「海外ブラックロード」と「危ない世界の歩き方」を読む [本・ゲーム・テレビ]
学生の頃からブラリ出かけるのが好きな私うつぼ、
他の方々の旅などにも興味があって、たまに書籍化された旅行記などを買うのですが
鳥頭紀行 ジャングル編―どこへ行っても三歩で忘れる (角川文庫)
- 作者: 西原 理恵子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/07
- メディア: 文庫
こういうくだらないのとか大好きだし(所謂企画ものなんですけどね、笑)
幻のムベンベという獣を探しにアフリカの奥地に行ってその地の言葉も覚えながら旅をする、
そんな人にも興味があったりするので(非常に事前の計画をしっかりされて旅されています)、
本屋で旅行記が平積みにされているのをみると思わず買ってしまいます。。
そんな訳で今回勢いで買ったのが下の2冊。
女性でもこういう本書くのねえ、、と思って買ってみたのですが。。。。
さらさらっと、ぱらぱらっとあっという間に読み終わりまして。。
感想:旅は十人十色、でも2人は共感できませんでした。。。
もっと目次くらいちゃんと観てから買えばよかったといえばそうなんですが。
見ないで買った自分も甘かった、、、と反省反省。。(ーー;)
どんな形で旅するかは十人十色、なので、
彼らの旅行記に共感される方も勿論沢山いらっしゃることとは思いますが。
以前にも
この本を読んだときにちょっと恣意的な空気を感じてしまい、
(自ら問題の火種を起こしてそれに対処した話をちょっと得意げに書いている感じだった)
バックパッカーの中には団体旅行に行くような人達をコバカにするというか見下げると言うか、
自分のような旅行者こそ真の旅人だと思っているのかもしれないなー、なんて思いました。
今回読んだ2冊も同様に自分が思うような旅をするのが一番、と思っているようで、
ガイドブックを読んで旅する人達のことは心中見下げているような書き方で、
(そりゃ私も外国の街中で堂々とガイドブックを広げる日本人観光客を見ると心配になりますが)
自ら火中の栗を拾うようなことをやって「いや~、キケンでしたよ(^_^.)」と書いているような。
そんな気がしました。
これらの本を読みながら、
女が現地で男と1対1になったら危ない、とか考えないのかしら、
著者の方々は日本に居る時どういう生活を送っているのかしら、
日本では真面目に過ごしていて海外に行ったらバンバン夜遊びするのかしら、
わざわざ治安の悪いところに行ってるんじゃないかしら、
日本にいたらそんな治安の悪いところ行かないんじゃないかしら、
いっそ海外に住んじゃったらいいんじゃないのかしら、
何が目的で旅しているのかしら、、、
かしら、かしら。。。 そんな意地悪なことも考えてしまいました。
私自身、著者のようなアジアや南米などには行きませんでしたが、
学生の頃はバックパックを背負ってヨーロッパと香港を長期間旅したことがあります。
親には日本との往復フライトだけ正しく書いて日程は適当に書いて渡し(今考えるとヒドイ娘)
電車に乗って安宿に泊まって「次はどこに行こうかな~」なんて旅行をしていたので
旅のトラブルも多少は経験しましたが(変な人に連れていかれそうになったり、、など)
夜遊びしたり、まして、薬に手を出したり、、は決してしてないですもん。(きっぱり)
危ないと書かれた国でも普通に幸せに生活している人は沢山いるわけですし、
それを「この国は危ないですよ~」と書いてしまうのはどうなんでしょうか。
危ない、といったら日本だって今では十分危ない国なんでしょうし、
どこに行ってもその人自身の心の持ち方次第で旅行が如何様にでもなるのではないかしら。
渡航先の危険情報なら外務省のホームページでも今なら情報がすぐ取れますしね。
じゃあ、何でこういう本を買っちゃったのか?と問われると
「勢いで」としか答えられないのですが。。。
勿論、この本を読んで自分も旅行してみよう、と思う方はそういう旅行をすればよいと思います。
ただ、旅の恥は掻き捨て、というような旅はしてほしくないものです。。
ここまで書いてしまったのでもう一つ。
お2人とも、あまり文章の書き方(まとめ方?)があと一歩な感じで、
個人的な旅日記の域を越えられなかったように見受けられたかな。
自分の旅行体験を文にしたためて活字にするということの難しさも感じた次第。
このような文章、内容でなにがしかのお金を読者から頂戴するのであれば
もうちょっと頑張ってほしいですね。。。
もしかしたら、一般人の旅ブログを読んでいる方がずっと面白いかもしれないですし。(^_^.)
と、ちょっと厳しく書いてしまいましたが、
もし、私が20代の時に読んでいてもきっと同じような感想だったろうな、、
と思った旅行記2冊でありました。
なるほど~、と思いながら拝見しました。
私自身は、そういえば旅行記の書籍はあまり手に取らないのです。なぜだろうと改めて考えると、旅行記はその方の主観で書かれているため、それを読むことで行ったことのない国に関してあまり先入観を持ちたくないというのが主な理由です。(うつぼさん書かれているように、治安情報などの客観的事実は勿論把握しておくべきですが)
作者のバックグラウンドや考え方の傾向を把握して読むなら面白い読み物になると思うのですが、そうでなければ、かえって旅の邪魔になるような気もしなくもない・・・という感じです。「売り物」だけに、おもしろおかしく誇張して書かれている部分もあるでしょうし。
うつぼさん言われるとおり、一般の方のブログの方が有益な情報が得られることが多いかも。
長々書いてしまいましたが、うつぼさんのブログはそこらの本の旅行記より突き抜けて面白いので、書籍化されたらかなりヒットではないでしょうか。
by bonheur (2008-07-15 01:09)
読んではいないけれどなんとなく方向が分かりました。たぶん私も肌に合わないだろうなぁ~(笑)旅にまつわる危険があることを伝えるのも大事ですけど、わざわざ危険なところをうろついてアブナイアブナイと言われてもねぇ。ちょっとマイナス思考というか後ろ向きな内容に思えます。
これだと「旅行記」じゃない感じですね。私としては楽しかったり、びっくりしたり、変なモノ見つけたり、日常では発揮できないような感性で感じ取った旅先の記録が「旅行記」だと思うんですよね。だからいつもうつぼさんのブログは楽しみなのです♪
by satokot (2008-07-15 10:00)
まさに正論(^皿^)オッシャルトーリデスネ。
by 堀越ヨッシー (2008-07-15 20:18)
bonheurさん、またまたおはようございます。
>あまり先入観を持ちたくない
私もそう思うのですがつい買ってしまい。。。。
今回は素材はいいのかもしれませんがまとめ方が今ひとつだったのも面白くなかった一因かもしれません。でも、もう買わないようにしようと思います。(^_^;)
by うつぼ (2008-07-16 06:47)
satokotさん、おはようございます。
著者の方々は危ないところに行ってナンボ、と思っているのかもしれませんね。
私自身は、何となくマッチポンプ的な雰囲気も感じてしまって面白いと思えなかったのかもしれませんが、本当に十人十色ですね。(^_^;)
by うつぼ (2008-07-16 06:49)
ヨッシーさん、おはようございます。
大人なりに自分で責任とれればある程度のことはしてもいいのかもしれませんが、それにしても、、、、と私自身は思ってしまいましたねえ。。(^_^;)
by うつぼ (2008-07-16 06:50)
偽悪的なタイトル、あるいは内容で、買わせようという魂胆が見え見えという本が多いですね、最近。本全体の売れ行きが低迷しているからこそかもしれませんが。
私も、この手の本は、読まないでしょうね…。
by kou (2008-07-17 10:23)
あのー、「ムベンベ」という響きになぜだか心惹かれるんですけど…おもしろかったですか?
小学生の夏休みの宿題に「ファミリー読書」というのがあって、親も読んだ本のタイトル書かないといけないんだけど、これ書いたらうけるかな?
by Mimiko (2008-07-17 17:08)
kouさん、こんばんは。
この手の本、amazonで観たら沢山あるんですねえ。。平積みだからといって本屋で買うとダメだな~、と今回つくづく思いました。
旅は自分でするのが一番ということで。(^_^;)
by うつぼ (2008-07-17 21:26)
Mimikoさん、おこんばんは。
ムベンベ、というのは幻の獣です。これを追うために大学生が計画を練り練り資金を集めてアフリカの奥地まで行く話です。こういう計画性は追いかける意外性はあっても面白いと思いますねー。Mimikoさんならきっと面白いと思ってくれるのではないかと。。。多分受けるはず。(笑)
それにしても「ファミリー読書」とは隔世の感アリですね。。(^_^;)
by うつぼ (2008-07-17 21:32)