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フランス旅行記07~ロストバゲージ編~ [欧州の旅(フランス)]

ロンドン ヒースロー空港から乗継時間75分で我が身は無事パリに着いたものの
我がスーツケースは残念ながら無事に着きませんでした。。。。

 空のまま グルグル回る ベルトかな あぁ ベルトかな

所謂「ロストバゲージ」状態になってしまった訳ですが、
といっても、過去にロストバゲージを5回経験している私としては、「またか」という感じでした。

今まで一番多かったのは(乗っている回数に比例して)アメリカ国内での乗継時(UA)ですが、
そういう時は航空会社が「次の便で届くから待っててね」と20ドルのミールクーポンをくれるので
2~3時間くらい待っていれば次の便でスーツケースが届きます。

ミールクーポンをすぐくれるところは訴訟王国アメリカ、という感じですね。(笑)

ただ、以前ボストンでスーツケースが届くのを待っている時、
20ドルのミールクーポンを手に「やったー、美味しいものが食べられる!」と期待したら
バゲージクレームの近くにあったのはダンキンドーナツたった1軒で、
ドーナツ、ベーグルサンド、コーヒーを大量に買ったところで10ドルちょっと、
店の人に「まだクーポン8ドルちょっと使えるよ」と言われたものの
一人でそんなにドーナツやら何やら食べられないよ、と思って
「これ以上は要らない」と断った時は何だか無性に悲しい気分になりましたが(笑)
その日の内に荷物が手元に届くというのはやはり嬉しいものです。
(その前に自分と一緒に荷物が届かないのが問題なのですが、ま、結果オーライってことで)

当日荷物が届かなかったのは過去に一度、ヨーロッパでのロストバゲージ。
それは、8年前のアムステルダム スキポール空港での出来事です。
アメリカからルフトハンザにのってフランクフルト乗継でアムステルダムまでやってくると
私のスーツケースは出て来なくて。。。。。
 
貴重品以外の一切合財をスーツケースに詰め込んでいた私は
バゲージクレームカウンターで「今日中に出てこないの?」と食い下がったのですが、
ロストバゲージが日常茶飯事のヨーロッパ、係のオネエチャンは「何言ってんの?」という顔で
「そんなこと言われたってムリよ、明日以降にね」とあっさり言うのみ。
それ以上言ったところで「暖簾に腕押し」で、立腹したりガッカリしたり、、、ということがありました。
(結局翌日再び空港に行って受け取りました)

今回の現場はパリ、つまりヨーロッパなので、その時の記憶が鮮明に甦った訳ですが

「きっと今日中には出てこないだろうな」

カウンターに行く前から半ば諦めの境地。

うつぼ: 「ロンドンからのBA318に乗っていたんだけど荷物が出てこないよ。」
係 員: 「ちょっと待って今あなたの荷物がどこにあるのか調べるから。 
       (カタカタカタカタ←キーボードを叩く音) まだ、荷物はロンドンにあるわ。」

うつぼ: 「じゃ、これからのフライトに乗せれば今日中に着くよね?」
係 員: 「まだロンドンにあるし、これから乗せるといったって今日中には着かない(キッパリ)。」

うつぼ: 「じゃ、明日一番の便に乗せれば午前中に着くでしょ?」
係 員: 「約束は出来ない。」

うつぼ: 「じゃ、明日の夕方取りに来ればいいわね?」
係 員: 「明日来ても荷物は届いていないかもしれない。約束出来ない。」

ふざけてんじゃねーよ、てめぇ~。   

と、オネエチャンの淡々とした態度に一瞬怒りを覚えたのですが(←勿論心の中で)、
軽はずみに約束出来ないこの係のオネエチャンの気持ち(立場)も分からないではない。

と思うことにしたーい。。。。  

オネエチャンは荷物が着いたら宿泊先まで届けると言ってくれたのですが、
そうなると荷物が手元にくるのは早くて2日後。。。
涼しいというよりは寒い天候の中、夏の装いで着たきり雀は絶対イヤ!という訳で、
翌日再び空港に来ることにしました。
(注:万が一を考えて手荷物に一泊分の衣類は入れておいたので一泊なら凌げるのです)

オネエチャンから渡された書類には、私のスーツケースの預かり№とBAの連絡先と共に

   この度はご不便をおかけして申し訳ありません。
   お客様のお荷物は24時間以内に見つけるように努力いたします。

という内容の文章が書いてありますが、コピーを何度も繰り返したようなかすれた書面に
「ホント?」と疑いの念しか浮かばない私。。。

翌日、BAから渡された文書に書いてある電話番号にダイアルし、
英語ガイダンスは“2”を押せというので押してみるものの、
押した途端に“英語ガイダンスに繋げません”というトホホなメッセージが流れるばかり。
仕方なく、今度はホテルのPCを借りてBAのサイトに自分の番号を入力して検索してみても
私の荷物は“No Information(情報無し)”のメッセージが出るだけ。。

電話は繋がらないし、インターネットでも検索できずに八方塞がり。。。。

荷物があるのかないのか分からぬまま夕方再び空港に足を運ぶと、
バゲージクレームの一角にまとめられた荷物の中に私のスーツケースを発見。

あたしのスーツケース、、見つかったよ。  (^_^.)

ほっとするものの、バゲージクレームまでどうして入ったらよいものか。
BAのカウンターまで行って荷物があるから受け取りたい旨伝えると、
一旦、出国のパスポートコントロールを通って中に入ったら、
再び入国のパスポートコントロールを通ってバゲージクレームに行って下さい、と言われました。

要はフランスを出国して、再び入国する、ということですが何だか仰々しいのですね。
言われた通りに出国のところで事情を説明すると、
 BAがくれた文書に出国スタンプを押してくれました
 パスポートには押してもらえないスタンプ
そして、入国のところで文書を見せて説明すると、
同じような境遇の人が沢山いるせいか、笑って「どうぞ」と言ってくれました。

そして、前日荷物が出てこないと訴えたBAのバゲージクレームカウンターへ。

「向こうに昨日届かなかった荷物が置いてあるから受け取ります」と言って
ずんずん荷物の方に進むと慌てて追いかけてくる係のオネエチャン。
私が他人の荷物なんて持ってく訳ないじゃん、と思っていると名前を確認しながら
「あなたに何度電話しても繋がらずに連絡できなかった」と憮然とオネエチャンが言うので、
「私だってあなたにもらった文書の電話にかけても繋がらないし、
 インターネットで検索しても情報が出なかったから届いたのか分からなかった」と言い返すと
黙ってしまいました。

もう少しお客さんの立場に立って対応してほしいものだ、とつくづく思いました。

ほっとしながら受け取った荷物を見たら、

 “RUSH(至急)”のラベルが上から貼ってありました
ラベルを貼った時刻を見ると、空調の電子部品を交換中でまだ地上にいた時刻。
何とか搭載できなかったものかなあ、と改めて思うのでありました。。

 同じような境遇の荷物、一杯あったしさ。

でも、取敢えず紛失しなかったらよかったよ、、と

 帰り道にコンコルドを見ながら思うのでありました。

(「電車でパリ編」につづく)


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Catcat44

うつぼさん、こんばんわ!
「ふざけんじゃねーよ、てめ~。」ああ正に心の声・・・
アメリカやヨーロッパって、こういう事よくあるんですね。メモメモ。
にしても、酷いな~。いかに日本人がきちんとしているか、あらためて感じます。ま、あちらの人とて、ふざけている訳ではないと思いますが(苦笑)
by Catcat44 (2007-08-18 02:49) 

kikuzou

なんでこうなるかなぁ~って事態&対応ですね。
仕事に対する誇りというか使命感を強く持って欲しいですよね。
大声で「おまえらの仕事はなんだぁ~○×△」って言いたくなります!
げほげほ(ヘルシアウォーターが喉に入ってしまった・・・)
by kikuzou (2007-08-18 06:33) 

堀越ヨッシー

...うーむ、海外旅行っつーのは、ホント大変なんですねー。手荷物に一泊分の荷物を入れているっていうのがいかにも経験者ならではのエピソードですね。参考になりました(..って、実践する機会はないだろーけど)。
コンコルドって、まだ飛んでたんですね。
「電車でパリ編」楽しみ〜♪
by 堀越ヨッシー (2007-08-18 07:41) 

大変だったのにniceを押して失礼にならないか考えてしまいましたが、荷物を取りに行ったそのご苦労にniceです。
まだ一度もロストしたことがないのですが、パニックになりそうですね。
短距離の移動は極力預けないようにするのですが、国際線はそうも行きませんね。やっぱり日系の会社だと応対も丁寧のような気がしますね。
でも、見つかったよかったです。ハラハラしました。
by (2007-08-18 10:08) 

読んでて、やっぱりニッポンがいいなって思いました。もし1人のときにこんなことが・・・それも英語圏とかで起きてたらどうしただろって、めちゃ心配になりました。うつぼさんだからこうして最後まで読むことができたんです。
それにしても発展途上国でないヨーロッパでもこういうことが起こるんですね。
ただ貴重な出国スタンプは大切に。
by (2007-08-18 15:59) 

gohan

私も、何度か鞄が行方不明になりましたが、なんだかんだで後で出てくるものですね。最終的に紛失ということになったことはありません。最近は「もしかしたら、バッグは一緒につかないかな」って思って搭乗してるので、行方不明になっても、心理的に非常事態宣言しなくてもすむことが多くなってきました。ただ、短期間の旅行で、それが足止めの原因になるのなら、けっこう痛手でですね。
by gohan (2007-08-18 17:55) 

kou

私の場合は、荷物の行方不明はいまだ経験なく。
10回くらいしか海外に行っていないからなのか、それともたまたま運が良かったのか。
いずれにしても、私の場合は未経験なので、そんなことがあったら、少しパニックになるかも。(^^;
by kou (2007-08-18 20:56) 

うつぼ

LICCAさん、こんばんは!
心の中ではいくらでも怒れるので怒れますが実際は数少ないですね。(笑)
荷物紛失は日本で経験がないだけですが日本で全く無い訳でもないと思いますよ。ただ、紛失の際は丁寧に対応してくれると思いますが。。。
欧米は問題があったらある程度は仕方ないと思うだけで過剰には期待していませんね。他の地域に比べればこれでも良い方かなと思ったりして。
by うつぼ (2007-08-18 21:21) 

うつぼ

kikuzouさん、こんばんは。
これでも翌日出てくるからまだいい方だと思いますよ。もっと地方(乗継地から一日1~数便しかフライトが出ていない地域)だとロストバゲージ時はもっと悲惨なことになると思います。取敢えず大都市間でまだよかったんだろうな、と思うことにして。。。。
>ヘルシアウォーターが喉に入ってしまった・・・
毎度ゴメンサイネー!
by うつぼ (2007-08-18 21:26) 

うつぼ

堀越ヨッシーさん、こんばんは。
海外旅行が大変ということはないと思いますが、日本と同じ価値観で動くと問題は起きますね。(笑)
>手荷物に一泊分の荷物を入れている
これはスキポール空港での一件で本気で重要なことと思いました。
で、コンコルドはもう飛んでませんよ。私が観たのは空港の端っこに展示されていた引退後のコンコルドです。もっとちゃんと撮れればよかったのですがアングル今ひとつでしたね。
by うつぼ (2007-08-18 21:29) 

うつぼ

好(ハオ)くんさん、おはようございます。
>大変だったのにnice
いえいえ、結果オーライ型ですし、この手の話は仕方ないかと思っています。上司は欧州大陸間の移動でカバン一つ出ぬままでしたし(お金で補償してもらいましたが微々たるもので)、友人は乗継便でスペインに行った時スーツケースが出てこなくて帰国して2ヶ月経ったら急に出てきたとか、様々なケースがありますし、それに比べて私は軽いですね。
by うつぼ (2007-08-19 07:01) 

うつぼ

cocoa051さん、おはようございます。
私も日本が一番好きですが、たまにそのよさを知りたくて海外に行っているのかもしれませんね。(笑)
発展途上国は分かりませんが欧米ではロストバゲージも日常茶飯事のようですね。成田などに比べて扱う量(乗継含めて)が格段に多いからだとおもいますよ。
>貴重な出国スタンプは大切に。
あの書類は荷物と引き換えに返してしまったので写真で記録に。(笑)
by うつぼ (2007-08-19 07:03) 

うつぼ

gohanさん、おはようございます&はじめまして。
gohanさんも荷物が行方不明にになったことがあるんですね。大体の場合が後から出てきますが係の人の対応はもう少し改善してほしいものですね。私も乗継する場合は特に最悪の場合は想定していますが、それでも自分の荷物だけはちゃんと着く事を期待してしまいますね。
by うつぼ (2007-08-19 07:04) 

うつぼ

kouさん、おはようございます。
乗継というのが意外と曲者ですね。アメリカなど最初の到着地で一旦荷物を受けとって再度預けなおしておきながら荷物が届かないとはどういうことだ、とおもうのですが、その後取敢えずなくならずに届くので仕方ないかな、と思います。もし、直行便で荷物が出てこなかったらもっと怒ってますよ。(笑)
by うつぼ (2007-08-19 07:06) 

polo

はじめまして。
ロストバゲッジはまだ一度も経験していないです(ラッキー)がいつも自分の荷物が出てくるまでドキドキしています。
うつぼさんの対応でもしロストバゲッジした時にどうすればよいかなんとなく雰囲気を理解しました。ありがとうございます。
by polo (2007-08-20 01:07) 

うつぼ

poloさん、こんばんは&はじめまして。
ロストバゲージは経験しないで済むのであればそれに越したことはありませんが(笑)、やはり出てくるまではドキドキしますね。以前、成田空港に帰国した時、自分のスーツケースが出てきたのに他の人が誤って持っていこうとしたのを見て慌てて追いかけて「私のカバンです!」と言って返してもらったこともあるのですが、毎回結構必死になってしまいます。(笑)
旅(や出張)も数を重ねるとどうしてもトラブルに見舞われることがありますから、そういう時は慌てずに対処しないといけないな、というのは過去の様々なトラブルで学びましたよ。
by うつぼ (2007-08-20 21:39) 

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