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石と闘う ~術後編①~ [健康・お金]

石だの、オシッコだの、パンツだのと、麻酔から覚める時のロレツ回らぬトホホ発言後、
ちゃんと覚醒したのですが、今度は熟睡出来ぬまま夜を過ごしました。

何時間かおきに様子を見に来て氷枕を取り替えてくれるナースに
「うつぼさん、どこか調子悪いところはありますか?」と聞かれ、
「ノ、ノドが乾いて苦しいです。。。。」と訴えたのですが(本当に苦しかった)、
「酸素マスクがずれるとノドが乾くのよね、朝になったら外せると思うから我慢してね」とナース。
このナースが来るたび同じ会話を交わし(ナースも私のことをしつこいと思ったかも。。)、
外が明るくなった朝6時、やっと外してもらいました。

が、入れる時リバースしそうになった鼻チューブ、お腹に挿したドレーン(管)、導尿管はそのまま。

お腹に力を入れずともオシッコが体外に出て行くというのは誠に不思議なもので、
導尿管を通じて出て行った己の液体をナースが回収していく様子に目が釘付け。。。

昼頃、懸案の鼻チューブを抜いてもらうことになったのですが、
ズルズル~っと抜けるのがこれまた気持ち悪く、軽くリバースしそうになりました。(笑)
チューブを抜いた途端に痰が出たので(飲み込まないように言われていたのもあって)
ティッシュに吐いてみると恐ろしく濃い黄緑色でギョッとしつつ「私、体悪いのね」と実感。
鼻チューブの次に外してもらったのは導尿管。

若いナースにパンツを穿かせてもらった時の気分は何とも恥ずかしく、
同性でも恥ずかしいのだから殿方はもっとドキドキするんじゃないのかしら、などと思ったりして。
更に、「傷口を消毒しますね」といわれて、術後初めて自分のへそ下の縫い目を見たのですが、

へそが無いヨ。 (゜o゜)

いつも見ていた自分のへそが無くて、グロテスクな縫い目が見えるばかり。
唖然呆然の私を尻目に、回診にきた先生は「キレイに縫ってありますね~」と仰る。
「へそがいつもと違うんですけど」と精一杯抵抗してみたのですが、
「縫いましたからね。その内元通りになりますよ。」と事も無げに仰る先生。

はあ、そうですか、その内元通りになるのですか。

釈然としないまま、今度は「立って少し歩きましょうか」と言われて立ち上がろうとしたら、
酔っ払った時くらいのフラフラで(笑)、一旦椅子に座って暫くじっとしてから再び立ち上がり、
ブドウ糖と抗生物質の入った点滴スタンドをガラガラ引きながらヨロヨロと歩く私。
更に、レントゲン撮りますからと言われて1階下のレントゲン室まで移動し撮影。

くしゃみや咳をするとお腹がつれて痛いのですが、手術翌日に歩けるのは傷口が小さいからで
やはり腹腔鏡手術はスゴイもんだと妙に納得しながらヨロヨロと病院内を歩く私でありました。

ただ、お腹に挿したドレーンは異物感というか違和感があってどんな格好をしても痛いです。

そんなところに見舞いにやってきた友人が手にしていたのは「ケーキ」。
消化器系の病気で入院すると言ったのに、「うつぼー、ケーキ買ってきたよ!」と笑顔の友人。
術後まだ何も口にしていない上に先生から食事の許可が出ていないのに、
目の前に美味しそうなケーキがあるなんて。。。 
ああ、美味しそう、、と思っていると「うつぼは食べられないから食べちゃおうね」と母。

頻繁に見舞いにきてくれる母ちゃんの有り難みをひしひしと感じていたのに、
目の前でケーキを美味しそうに食べる母の姿が何とも恨めしい。。。。

と思っていたら、その日の夜やっと許可が出て食事をいただけることに。

お盆の上に載っていたのは「重湯」と「具なし味噌汁」と「プリン」。
少量ながら口から食べられるだけで幸せです。。。。

更に、食後ププッと術後お初の「転失気(←落語用語)」。

確実に体が回復しているのを感じるのでありました。  (つづく)

※次回は僭越ながら「石」の写真を公開予定です。。


タグ:胆石
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コメント 10

ta-bo

うつぼさん、大変長らくのご無沙汰でございましたよ。

壮絶な体験談をありがとうございます。
入院手術など経験したことのない私には失神寸前でございます。
いやはや、、しかし今こうやってまたお酒が飲めるというのは
医学ってありがたいものですね。
by ta-bo (2007-07-15 23:10) 

YaCoHa

こんばんは。

> へそが無いヨ。 (゜o゜)

このフレーズ、最高!(笑;)
(大変なご苦労をされたのにごめんなさい、でも・・・このフレーズ最高!笑;)
by YaCoHa (2007-07-16 00:35) 

kikuzou

へそが無くなるって衝撃でしょうね~(w
で、どこのケーキだったんですか?フレンチバウンドハウスでしたか?
by kikuzou (2007-07-16 08:13) 

Catcat44

普段、知りえない手術トリビアが読めて、非常に興味深いです。
もし自分の事なら、とっても恥ずかしいだろうなぁ、と・・・
お見舞いにケーキを持ってきたご友人に、大爆笑!普通は気を使って、別のものにしますが(笑)脇で食べるご母堂にも(笑)
以前、胃の手術をした父の脇で、母と私で夕飯の話をしていたら、怒られました(笑)今は、どーんと開腹手術しても、次の日から歩けるんですよ。医学はすごいですよね~。
by Catcat44 (2007-07-16 12:52) 

とてもリアルというか、写実的進行に楽しさ(あっ失礼!)を超えて怖いくらい。それぞれのことの経験もあっておなじく「痛み」を感じていますよ。・・・でもよかったですね。
by (2007-07-16 13:52) 

うつぼ

ta-boさん、長らくのご無沙汰、誠に申し訳なく。。。
伺おうと思いながらもso-netで手一杯で。。(言い訳)
7年前の話なので最近の医学であればもっとシンプルに済む話かもしれませんね。私自身は今こうやってお酒が飲めることに感謝感謝です。(笑)
by うつぼ (2007-07-16 17:17) 

うつぼ

Yakohaさん、こんにちは。
>このフレーズ、最高!(笑;)
笑っていただいても無問題ですよ。喉元過ぎれば、、という感じもありますが、年をとるにつれ、健康には気をつけないといけないな、と思う今日この頃です。。。。
by うつぼ (2007-07-16 17:19) 

うつぼ

kikuzouさん、こんにちは。
ヘソがなくなったように見えて大ショックでした。その後皮膚が伸びてヘソも元通りになりましたけどね。(笑)
ケーキは船橋東武で買ってきたものでどこのお店か覚えていません。
というか食べてないものは覚えてもしょーがないですしねぇ。。。
by うつぼ (2007-07-16 17:20) 

うつぼ

LICCAさん、こんにちは!
7年も経つと恥ずかしさなど遠く遠くに行ってしまいました。(笑)
ケーキを持ってきた友人には本気でムカついたのですが、こうやって書いていると天然ボケで面白い人です。母もオモロイ人なので友人のボケにちゃんとのっかってさっさと食べてました。。
>今は、どーんと開腹手術しても、次の日から歩けるんですよ。
ホント、医学の進歩ってすごいですね~。
by うつぼ (2007-07-16 17:23) 

うつぼ

cocoa051さん、こんにちは。
一緒に痛みを感じていただき恐縮です。。。。
ついつい細かく書いてしまって、皆様を恐怖の世界に引きずりこんでいる気もするのですが、己の備忘録的意味合いもあるのでご容赦下さいませ。
石の写真は今日やっとアップしました。
「ウゲー」とか仰らないといいのですが。。(笑)
by うつぼ (2007-07-16 17:24) 

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