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「ステップアップ」を観る [映画(さ行)]

映画「ステップアップ」を観る。

 2006年アン・フレッチャー監督作品
春分の日がレディースデーだったので朝一番の上映回に行ったのですが、
シネコンは一睡の余地も無いくらい山盛りの人だかり。 
どこから入場してよいのか分からぬ程の満員電車状態を見て
ナゼそんなに混んでいるのかと心配してみたのですが、
「ドラえもん」「甲虫王者ムシキング」「ケロロ軍曹」「ワンピース」「アンフェア」を
観に来た人達の人だかりでした。 春休みだしね。

この作品を観に来た人は非常に少なくて20人くらい、と、場内ガラガラ。
先週土曜日から公開されたばかりというのに、ちょっと気の毒な感じです。



話の舞台はボルチモア。
低所得者層の居住区で里親と暮らしている
タイラー・ゲイジ(チャニング・テイタム)は、
ストリートダンスの才能があるにも関わらず、仲間のマック(ダメイン・ラドクリフ)、
その弟スキニー(ディシャウーン・ワシントン)と(軽いものの)悪事を働く日々。
ある夜、マック、スキニーと3人でメリーランド芸術学校に忍び込み、
舞台にある備品をふざけて壊しているところを警備員に見つかると、
タイラーは2人を逃がして自分だけが捕まってしまう。
罰としてメリーランド芸術学校で200時間の社会奉仕を言い渡されたタイラーは、
授業が終わった後、メリーランド芸術学校で清掃などで社会奉仕をしていると、
ダンススタジオで踊る生徒の中に懸命に練習しているバレリーナの
ノーラ(ジェナ・ディーワン)の姿に惹かれる。

が、芸術学校の裕福な生徒を見て自分と違う世界だと思ったタイラーは
迎えにやってきたマックとスキニーの前で生徒達のダンスを揶揄しながら
得意のストリートダンスを踊るが、それを窓の陰から見ていたノーラ。
全米のダンスカンパニーのスカウトが来る発表会の練習に勤しむノーラは、
もしプロになれなければ母親の言う通りに大学進学しなければならないという
大きなプレッシャーの中練習していたが、楽しそうに踊るタイラーを見て
その姿に無意識の内に惹かれていた。

と、発表会を2週間後に控えた頃、パートナーのアンドリューが捻挫した為
発表会までの代役ダンサーを急遽探すはめになってしまうノーラ。
オーディションをするものの代役が決まらずイライラするノーラに対して
窓拭きしながらオーディションの様子を眺めていたタイラーが
自分もオーディションをしてほしいと申し出る。
最初は怪訝に思っていたノーラだったが、軽々とリフトするタイラーに驚き、
アンドリューの代役として練習してほしいとお願いする。

練習の代役とはいえ、学校の備品を壊して社会奉仕中であるタイラーを
ノーラと組ませることに否定的だった学校長のゴードン(レイチェル・グリフィス)も
ノーラの真剣な態度に渋々ながら了承する。

それから練習する訳ですが、
裕福な家のノーラ、と、低所得の家のタイラーの2人は、
考えの違いなどからギクシャクしたり、うまくいったりを繰り返し、
 少しずつ互いのことを受け入れ始めて

 コンビネーションもぴったりしてくると

 お約束で互いを意識するようになって
住んでいる世界も違う2人が惹かれあってこのままうまくいくかなーと思っていると、
捻挫したアンドリューがケガが治ったからと戻ってくると、
タイラーは自分の居場所がなくなったと思い去っていくのですが、
アンドリューはタイラーが振付けたダンスが踊れなくてギブアップしちゃって、
タイラーもダンスとノーラに未練があって、ノーラもタイラーのことが気になって
やっぱり互いのことが忘れられない、と思っている内に発表会当日。

 これまたお約束通りタイラーが発表会に現れて
タイラーがいなければ一人で踊ろうと決心していたノーラを説得して2人で踊り、
ノーラは有名ダンスカンパニーのプロダンサーにスカウトされ、
叶わない時に悲しくなるからと夢をみないように、と思っていながら
ノーラと出会ったことでダンサーになりたいと思い始めたタイラーは
ゴードン校長にメリーランド芸術学校への転入を許可され、、、

はい、めでたしめでたし、という、予想した通り安心のあらすじでした。

ダンス映画というと、

サタデー・ナイト・フィーバー

サタデー・ナイト・フィーバー

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2005/03/01
  • メディア: DVD

フラッシュダンス

フラッシュダンス

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2004/02/20
  • メディア: DVD

フットルース

フットルース

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/09/08
  • メディア: DVD

ダンス・レボリューション

ダンス・レボリューション

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/30
  • メディア: DVD

ダーティ・ダンシング

ダーティ・ダンシング

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2003/03/05
  • メディア: DVD

これらの作品(ダンスレボリューションは昨年観た)が懐かしく思い浮かぶのですが、
こういうダンス映画のカテゴリーの中で全米興行成績3位という今作を観て、
やっぱり青春映画は熱いのぉー、とつくづく実感しました。

あらすじは、ある意味クラシックというか定石通りというか、
金持ち娘と低所得層アンちゃんという普通なら有り得ない組合せが出会い、
起承転結の展開の後、最後にはハッピーエンドだったので、
ドキドキすることもなく安心して観られる作品でした。

主役の2人(チャニング・テイタムとジェナ・ディーワン)とも20代半ばで
(この作品がきっかけで交際しているらしい←王様のブランチ情報)
高校生の役柄を演じるというのに少々の違和感はありましたが、
(更に、2人の顔はあまり好みではなかった・・・・・・・)

グリース スペシャル・エディション

グリース スペシャル・エディション

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/09/08
  • メディア: DVD

この作品で30過ぎのオリビア・ニュートン・ジョンが女子高生を演じたのよりは
まだ許容範囲かな、とそれなりに納得。(笑)

ただ、エンドクレジットに、日本版主題歌と称して倖田來未の歌が延々流れ、
更に本編終了後にオンラインダンスコンテストと称して6人のファイナリストなる
日本人ダンサーが唐突に画面に現れダンスを踊りまくっていたのですが、

はっきり言ってこれはムダですな、(配給元→)エイヴェックスさん。

と、最後の最後に興醒めしたのは残念でしたが、
2人の紆余曲折の恋模様に、タイラーの友情、ノーラの親との葛藤など、
本当に定石通りの色々な要素が盛り込まれていて
レディースデー料金であればそれなりに面白いかな、と思いつつ、
もう少し観客l動員があればよいのに、と思った「ステップアップ」でありました。 


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コメント 14

ta-bo

「ダンスレボリューション」以外は全部観ました。しかも劇場で。
あはっ、トシがバレますな〜。(笑)
by ta-bo (2007-03-22 23:34) 

うつぼ

ta-boさん、こんばんは。
「ダンスレボリューション」はテレビドラマ「ダークエンジェル」に出ていたジェシカ・アルバ観たさに借りたのですが、ダンスはそこそこ良かったものの、あらすじは非常にユルイ青春映画って感じでした。
そして、私もこの映画以外は劇場で観てますよ。あっはっは~。(笑)
by うつぼ (2007-03-23 00:02) 

堀越ヨッシー

オイラも「王様のブランチ」見てましたよー。アツアツでしたね、この二人(笑)。
オリビア・ニュートン・ジョンの件に思わず大笑いしてしまいました(こういうプチ毒がうつぼさんの魅力♪)
オイラは「フラッシュダンス」しか見たことないですね。当時踊ってる人が別人だって騒がれたような記憶が...。マイケル・マクドナルド(でしたっけ!?)の♪マニアックって曲が好きです。
by 堀越ヨッシー (2007-03-23 19:47) 

きょうもまた観せてというか、読ませていただきました。ありがとうございます。あまりダンスとは縁がないのですが、レビューを読んでてどんなダンスだろうと興味がわいてきます。
by (2007-03-23 20:14) 

ta-bo

横レス失礼します。
「マニアック」はマイケル・センベロですね。>ヨッシーさん、
こないだカラオケで歌いました。っていうかカラオケにあるなんてびっくり!(笑)
by ta-bo (2007-03-24 02:56) 

ikkoy

グリース懐かしいです。中学校をサボって秋田まで観に行って、しばらく青いグリースの金属の筆箱を使ってました。フラッシュダンスは、80年代よくディスコでかかってました。日本も格差が開いて「ステップアップ」的な映画がどんどん出てきそうですね。
by ikkoy (2007-03-24 11:19) 

noric

サタデー・ナイト・フィーバー、フラッシュダンス、フットルースとは懐かしい
ですね。気になる映画ですね。
by noric (2007-03-24 17:11) 

うつぼ

堀越ヨッシーさん、こんにちは。
>こういうプチ毒がうつぼさんの魅力♪
お褒めいただき何よりです。(笑)
「マニアック」はta-boさんが仰る通り、マイケル・センベロですよね。
一発屋というイメージですが80年代ポップスを集めたCDなどにも入ってますよ。
私もこの曲を聴くと、主人公のジェニファー・ビールス(の替え玉!)が激しく踊る足元のシーンを思い浮かべます。
by うつぼ (2007-03-24 18:01) 

うつぼ

cocoa051さん、こんにちは。
この映画は設定が日本では受けにくい作品というか、どうしても劇場で、、という感じではありませんのでレンタルでもよいかな、と思いますよ。
映画の中に出てくるダンスは今流行りのヒップホップやクラシックバレエ、ジャズダンスなどで、私自身はダンスといえば盆踊りくらいしか出来ないので少々憧れ気分で観ました。(笑)
by うつぼ (2007-03-24 18:06) 

うつぼ

ta-boさん、またまたこんにちは。
「マニアック」、、、カラオケにあるんですか。
あのテンポ早い歌を歌ったなんて、ta-boさん、スゴイでつー。。。。。
まさかアイリーン・キャラの主題歌も歌ったりして??(笑)
by うつぼ (2007-03-24 18:08) 

うつぼ

ikkoyさん、こんにちは。
グリース、今観ると主人公2人はやっぱり老けた感じだし(笑)、話自体は大したことないような気がしますが、音楽はいいですよね。
>青いグリースの金属の筆箱
ikkoyさんもなかなかミーハーだったんですね。(笑)
by うつぼ (2007-03-24 18:12) 

うつぼ

noricさん、こんにちは。
ダンス映画はあらすじが単純で分かりやすいせいか、観ていてもドキドキしなくて私には向いているようです。(笑)
私もこの記事を書いていて、サタデー・ナイト・フィーバーなど昔の作品を改めて観ようかな、と思いました。
by うつぼ (2007-03-24 18:17) 

堀越ヨッシー

あちゃー、マイケル・センベロでしたか...お恥ずかしいッ!。
ta-boさん、訂正ありがとうございます♪。
...となると、マイケル・マクドナルドって一体誰だ!?(苦笑)。
by 堀越ヨッシー (2007-03-27 08:37) 

うつぼ

堀越ヨッシーさん、こんばんは。
マイケル・マクドナルドはドゥービー・ブラザーズの後半から加入したボーカルのオジサンですね。高音の甘い声で私は結構好きな歌い手さんえす。
by うつぼ (2007-03-27 23:01) 

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