シエナ・ウィンド・オーケストラでジョン・ウィリアムスを聴く [音楽・コンサート]
シエナ・ウィンド・オーケストラのコンサートで、 池袋の東京芸術劇場大ホールへ。
演目は「巨匠ジョン・ウィリアムスの世界」。
今回演奏するシエナ・ウィンド・オーケストラは、 国内吹奏楽愛好家100万人の先頭に立つフラッグシップオーケストラとなるべく 1990年に結成され、東京を本拠地に国内各地でコンサートを開催しているが、 現在では日本を代表するオーケストラとしてその地位を築き上げた。 年数回のコンサートでは、吹奏楽オリジナル曲やマーチだけでなく、 クラシック、ジャズ、ポピュラー、映画音楽、ミュージカルナンバーなど 幅広いジャンルに亘る楽曲を演奏し、年齢を問わず楽しめるプログラム、 またダイナミックな演奏と抜群の感性が聴衆の心を掴んでいる。 定期演奏会では、佐渡裕、金聖響、下野竜也など世界的で活躍する指揮者を迎え、 常に話題と期待を集める実力を伴ったオーケストラとして成長している。 また、2002年には佐渡裕を上席指揮者に迎え、 いつも情熱的な佐渡裕 「音楽とより良い出会いをそして音楽を一生の宝物に」をテーマに演奏会を開催している。
と書いてありました。 といっても、当日まで「今日はジョン・ウィリアムス」としか思っていなかった私、 シエナ・ウィンド・オーケストラの存在を知ったのも聴くのも今回初めてです。
因みに本日の指揮者は、大阪出身の金聖響。
18時半に会場到着。 友人と「オーケストラだし遠くの席でもいいよね」とケチってB席にしたら3階席。 2階席まではエスカレータで上がれるのに、3階席へは2階から階段しかなく、 長い階段をハヒハヒと上ります。 辿り着いた3階席はステージは遥か遠くでオーケストラの皆さんは豆粒大。 安い席、吹奏楽コンサート、という訳で、周りは中学生、高校生の団体が殆どで 普通のクラシックコンサートと雰囲気が全然違います。 そして、ケース入りのチューバを抱えながら苦しそうに座っている中学生男子を 数列前に発見し、「ボク、どーしてクロークに預けないの?」と不思議に思っていたら、 19時開演。 団員が出てくるだけで割れんばかりの大拍手。
1曲目は、「オリンピックファンファーレ&テーマ」(編曲/小長谷宗一)
1984年ロス五輪の公式テーマ曲。
記憶に残っているのはこのテーマ曲と、
カール・ルイスと 途中棄権しちゃった増田明美
もう20年以上も昔のオリンピックなのか、と聴きながらしみじみ。
2曲目は映画「11人のカウボーイ」序曲(編曲/J.カーナウ)
主役のジョン・ウェインがあっさりと殺されてしまう1972年の異色西部映画。 (といっても私は観たことありませんが) ジョン・ウィリアムスの初期の作品ながら、「らしさ」は十分に出ていて、 この音楽を聴いたスピルバーグが自分の映画でもジョン・ウィリアムスを 使おうと思ったとか。
3曲目は、映画「JFK」~プロローグ(編曲/真島俊夫)
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2000/08/25
- メディア: DVD
続く4曲目は「ハリー・ポッター」から、 Ⅰ:ヘドウィグのテーマ(チェレスタ) Ⅱ:ニンバス2000(木管アンサンブル) Ⅲ:ホグワーツよ永遠に(ホルン四重奏) Ⅳ:クィディッチ・マッチ(金管アンサンブル) Ⅴ:ハリーの不思議な世界(編曲/亀井光太郎)
ハリーポッターシリーズは、取敢えず本と映画共に読んだり観たりしていますが、 本は買わずに毎回周りの人から借りているので、先日発売された第六巻の 「ハリーポッターと謎のプリンス」も友人が読み終わったら借りる予定です。 今回はⅠ~Ⅳは室内楽編成の楽譜を編曲せずにそのまま演奏。 通常バイオリンが弾くパートをフルートが演奏しているのがかなり大変そうに見えました。 また、Ⅰのチェレスタが奏でるあの独特のメロディを ←19世紀フランスのオルガン奏者ミュステルが考案したチェレスタ
映画シーンを思い浮かべながら聴くとなかなか聴き応えあり、 映画「炎のゴブレット」でジョン・ウィリアムスが外れてしまったのが残念、と 聴きながら思うのでありました。
休憩後の第二幕は、 1996年アトランタオリンピックのテーマ曲の「サモン・ザ・ヒーロー」から。
アトランタオリンピックのマスコットIZZY。(全く記憶無し)
アトランタオリンピックの記憶といえば、ヤワラちゃんが銀メダルだったことくらい? この曲も確かにジョン・ウィリアムスらしいと思うものの、 ロス五輪に比べるとインパクトはちょっと弱いかなあ、という感じ。
後半2曲目は、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」から “アルトサクソフォーンとバンドのための”(編曲/J.ボクック)
この映画は観たことあり、逃げる詐欺師のレオナルド・ディカプリオと 追いかける捜査官のトム・ハンクスの光景が非常に面白かった作品。 追いかけているイメージとコミカルな雰囲気が感じられる演奏で、 ソロコンサートマスターの新井靖志さんのサックス演奏が非常に良かった。
3曲目は、「プライベート・ライアン」~戦没者への讃歌(編曲/P.スパーク)
この映画も観たことありますが、 当時出演していたマット・デイモンやエドワード・バーンズなど、 後に他の映画で彼らを観てもここに出演していた人だと思わなかった作品。 (皆がヘルメットに迷彩服と同じ格好をしていたから思い出せなかった、多分) この曲には晋友会合唱団の合唱も入り、静かな中に壮大さが感じられる曲でした。
コンサート最後の曲は、「スター・ウォーズ」から Ⅰ:メインタイトル(編曲/真島俊夫) Ⅱ:ヨーダのテーマ(編曲/D.ハンスバーガー) Ⅲ:フラッグ・パレード(編曲/小林健太郎) Ⅳ:運命の闘い(編曲/清水大輔)
スター・ウォーズ トリロジー リミテッド・エディション (初回限定生産)
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: DVD
いいな、いいなー、ナマの金聖響さまを見られたのですね。
チューバ君達は最後にそういう企画があるのを知っていたんでしょうか。
吹奏楽ならでは、の熱いコンサートだったんでしょうね、やっぱりいいなー。
うつぼさんも次はぜひ、クラリネット持参でね!
by Kayoko (2006-05-25 21:20)
Mimikoさん、
金聖響さまの指揮は非常にエネルギッシュでした。
チューバ君は、ホール係員に注意されても(クロークに預けて下さいといわれていたようです)一生懸命説明し、座席でずっと抱えていました。
このコンサートでは毎回恒例行事のようで、金さんが声をかけた途端、もの凄い勢いで楽器持参の人達が舞台に押し寄せていたので、回を重ねるにつれ参加者が増えているようです。私もクラリネット吹きたいんですけど、まず楽器を買わないといけないのでどーしよーかなー、、、悩んでます。
(部活では学校所有の楽器を使っていたので自分では持ってないのです)
買うとなるとそれなりのお値段ですしねえ。(電子ピアノ2台分くらいでしょうか)
悩みます。。。。
by うつぼ (2006-05-25 22:30)
楽器ってピンキリでよく分からないけど、クラリネットも結構なお値段なのですね。
リコーダーとかハーモニカじゃ…だめ?
そういう私も実家に昔ちょっとだけやってたチェロが放置してあって気にはなってるんだけど。
あちこち手入れして弾ける状態にするには電子ピアノ1台分ぐらい必要なので。
by Kayoko (2006-05-26 21:22)
Mimikoさん、
楽器は結構お金がかかりますよね。実家に置いてあるピアノも1年~1年半に1度調律してるんですが結構なお値段なので(親が費用負担)、「お前が弾かないならピアノ捨てちゃうわよ」と脅されています。姪にあげようかとも思ってますが運送費もかかるし、捨てるにもお金かかりそうですし。
クラリネットはプラスチック製はお手頃なんですが、木で出来ているのはやはりそれなりのお値段のようです。リコーダーやハーモニカは多分実家にあるはずなんですが、どこに埋もれているのか、、、という状態です。
by うつぼ (2006-05-26 22:42)
関西系の指揮者の方が続いてるんですねー。
楽しそうなコンサートですね。興味湧きました。
by (2006-06-05 16:23)
浦島太郎さん、nice!&コメントありがとうございます。
金聖響さんの指揮は初めてでしたが非常にエネルギッシュでした。
シエナウィンドオーケストラは初めてでしたが選曲も分かり易くてとても楽しいコンサートでしたよ。
by うつぼ (2006-06-05 21:26)